Wもっこり! 傑作攻撃機A-4ベース“異形の練習機”、なぜこの形に? 苦肉の策だが「案外いいかも…」に

シンガポールの空軍博物館に、傑作攻撃機と呼ばれた米国製A-4の中でも類を見ない「フタコブラクダ」のような練習機型が残されています。なぜこのような形になったのでしょうか。

苦肉の「2コブ」設計、意外と良かった?

 とはいえ、1965年に独立したシンガポールは国家としての体制づくりを急がねばなりませんでした。空軍が採用した1人乗りのA-4Sも、米国内に保管されていた古いタイプのB型のエンジンや電子装備を近代化して採用したもので、そのA-4Sを乗りこなすため、練習機型の配備も急務だったのです。

 このために、米国で行われた改造作業では、古いほかのA-4から操縦席と風防を持ってきて“2個イチ”にした2人乗り機TA-4Sを完成させ、1970年代に初飛行させました。

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ベース機となったA-4戦闘機。写真はアルゼンチン空軍が運用するA-4AR(画像:アルゼンチン空軍)。

 こうしてTA-4Sは一見、異様な姿となりましたが、後ろの風防の透明部分を左右に膨らませて教官操縦士の視界を確保しています。この使い勝手は良かったらしく、シンガポール空軍はその後、エンジンや航法・電子装備などを更新し性能をアップさせたA-4SUスーパースカイホーク配備時も、その練習機型TA-4SUで再び風防を2つ並べました。

 なお、こうした「フタコブラクダ」の設計は、練習機を急きょ揃えたり、極少数をつくったりするのに都合がよく、米国では高々度偵察機U-2や、マッハ3の速度を誇ったSR-71偵察機でもつくられています。

 TA-4S、SUはともに退役し今は展示機となりましたが、特異な姿は今も変わらずに博物館内で目を引きます。来館者も興味を持つのか、機体を撮影したり記念写真を撮ったりしています。

【了】

【写真】確かに見やすそう…? 「Wもっこり戦闘機」に肉薄

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日本各地の名産や景勝に興味があり、気ままに目的地を決めて2泊3日程度の 小旅行を楽しんでいる。

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