ロシア「世界最大の湖」で運用する貨物船 ウクライナ特殊部隊により水没する 攻撃された理由とは

ウクライナ参謀本部は2025年8月15日、カスピ海に位置するロシア軍の拠点であるオリャ港に初めて攻撃を実施したと発表しました。

ウクライナ軍による初めてのオリャ港攻撃

 ウクライナ参謀本部は2025年8月15日、カスピ海に位置するロシア軍の拠点であるオリャ港に対し、初めて攻撃を実施したと発表しました。

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ウクライナ特殊作戦軍が公開した「ポート・オリャ4号」の撃破を伝える画像(画像:ウクライナ特殊作戦軍)

 攻撃の対象となったのは、全長400フィート(約123メートル)、総トン数4,900トンの貨物船「ポート・オリャ4号」です。同船は、世界最大の湖であるカスピ海を通じてイランから輸送された物資を運んでいたと、ウクライナ側は主張しています。

 攻撃の具体的な手法については明らかにされていませんが、ウクライナ特殊作戦軍の主導のもと、特別作戦の一環として8月14日に実施されたとみられています。損傷は長距離飛行可能なドローンを用いて与えたとしています。

 ウクライナ側の主張によれば、この貨物船は、ロシアが多用しているイラン製自爆ドローン「シャヘド」の部品や弾薬の輸送に使用されていたとのことです。現在、ロシアではこの「シャヘド」が月に2,000機以上生産されているとされ、インフラ攻撃の際には巡航ミサイルと共に、数十機から時には数百機単位で使用されています。

 なお、SNS上に拡散された画像などからは、「ポート・オリャ4号」の船体上部が損傷し、水没している様子が確認できます。

【ウクライナ攻撃に多数投入】イラン製の自爆ドローン「シャヘド」

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