日本一長い在来線「山陰本線」ますますブツ切りに!? ダイヤ改正で進む“分割” 青春18きっぷで乗り通せる?

2024年春のダイヤ改正で、日本一長い在来線「山陰本線」にも変化が生じています。“系統分割”が進み、長距離列車がかなり減ってしまいました。

山陰本線、ダイヤ改正で変貌

 2024年3月16日にJRグループのダイヤ改正が行われました。これにより、日本一長い在来線である「山陰本線」にも変化が生じています。

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山陰本線ではキハ40系の気動車が健在だ(乗りものニュース編集部撮影)。

 起点を京都駅、終点を下関駅の一つ手前の幡生駅とする山陰本線は、京都・兵庫・鳥取・島根・山口の5府県にまたがり、その距離は673.8km(ほか長門市~仙崎間の支線あり)に及びます。青春18きっぷで「乗り通し」にチャレンジしたくなる路線かもしれません。

 ただ、ダイヤ改正により、東西に長い島根県を一気に走り抜ける、以下の長距離列車が、ほとんどなくなってしまったのです。

・【下り】米子12:46発→浜田16:27着…出雲市で系統分割
・【下り】米子14:38発→益田19:58着…浜田で系統分割
・【上り】益田10:58発→米子15:07着…廃止

 これにより、出雲市駅をまたいで運行される普通列車は、下りの米子14:36発→浜田19:01着の1本のみとなりました。

 山陰本線を普通列車のみで乗り通す場合、下りの京都からは7回の乗り継ぎを経て島根県西部の益田駅まで、上りの幡生(下関)からは6回の乗り継ぎを経て鳥取駅までしか行けず、どちらの方向も1日で乗り通すことはできません。

 なお、山口県内の長門市~小串間では、2023年夏の豪雨災害以来、代行バスによる運転となっています(ダイヤは列車とほぼ同じ)。

 山陰本線では、伯備線直通の特急「やくも」で新型車両273系が4月6日から導入されるほか、山陽新幹線「のぞみ」との接続改善がなされるなど、明るい話題も多い春となりました。一方、普通列車関係では上述した長距離列車の削減のほか、鳥取―米子間、松江―宍道間(および木次線)において、普通列車が終日ワンマン運転となるなどの合理化も進められています。

【了】

【長っっ!!】山陰本線「1日でどこまで乗り通せる?」(地図)

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