海自の巨艦「かが」ついに空母に! “初回改造”が完了 ステルス戦闘機F-35Bを搭載へ
F-35Bの運用が可能に!
「第1回特別改造工事」が3月29日に完了
海上自衛隊は2024年4月6日、護衛艦「かが」の第1回特別改造工事が3月29日に完了したと発表しました。この改造工事は、同艦でF-35B戦闘機を運用可能にするための軽空母化改修で、今年度は各種試験が実施される見通しです。
「かが」は、ヘリコプターを複数同時運用可能な、いずも型護衛艦の2番艦として進水し、2017年に就役。広島県の呉基地を拠点とする第4護衛隊に配備されています。基準排水量は1万9500トン、全長は248mにおよび、海上自衛隊では最大の戦闘艦艇となります。
2022年3月から、JMU(ジャパンマリンユナイテッド)呉事業所のドックに入渠して軽空母化改修が行われていました。この改修では、艦首形状が台形から四角形に変更され、アメリカ海軍の強襲揚陸艦のような外観に。飛行甲板上の耐熱塗装や標識の塗り変えなども実施されています。
2023年10月、艦名と艦番号の筆入れが行われ、同年11月に呉基地に帰還。2024年3月には改修後初めて横須賀港に入港し、沖合に停泊する姿が確認されています。
搭載するF-35B戦闘機は、2024年度予算に7機の取得費が盛り込まれており、新田原基地に「臨時F-35B飛行隊(仮称)」が新設される予定です。
海上自衛隊は、いずも型護衛艦におけるF-35Bの運用能力獲得に向け、所要の改造を計画的に進めるとしています。
【了】
※一部修正しました(4月8日14時15分)。
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