「そんな姿勢で撃つの!?」イギリス次世代戦車 ドイツで120mm滑腔砲の射撃 なぜ派遣された?
さすがラインメタル、射撃できる私有地あるなんて。
ついに量産車体による射撃もスタート
イギリスの兵器関連企業RBSL(ラインメタル・BAEシステムズ・ランド)は2024年5月14日、イギリス陸軍向けの新型戦車「チャレンジャー3」量産型による射撃動画を公開しました。
RBSLによると、この一連の射撃は2024年1月に工場からからロールアウトした車体で行われたそうで、最初の生産ロット車体になるとのこと。試験はドイツ北部にあるラインメタル社の試験エリアで実施されたとしています。
なぜドイツで試験を行ったかについては、新たに搭載した120mm滑腔砲とその砲弾が、NATO(北大西洋条約機構)の基準に達しているのか、互換性はあるのかを測るためと説明しています。
公開された動画では、さまざまな態勢で射撃を行う「チャレンジャー3」が収められており、なかには不整地での射撃を想定したのか、左右の履帯(いわゆるキャタピラ)の高さを変え、車体を斜めにした状態で砲塔を90度旋回させ、主砲を水平に保っての射撃シーンも含まれていたほか、発煙弾の射出なども見ることができました。
イギリス国防省は140両の「チャレンジャー2」を「同3」へと改修、2027年までに初度作戦能力を取得し、2030年までに完全作戦能力を獲得する計画です。また、イギリス陸軍はこのアップグレード化によって2040年まで「チャレンジャー」シリーズを運用する予定であることを明らかにしています。
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