「イラン初の空母」就役間近か スキージャンプ台式の飛行甲板などを確認 艦載機は?
コンテナ船を改造した空母です。
有人機ではなく無人機を搭載する空母になる予定
イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)が建造中の無人空母「シャヒド・バゲリ」の新たな詳細が、2024年8月21日にSNSに拡散されたドローンからの動画によって明らかとなりました。
同艦は2023年2月にIRGCの海軍司令部が建造を発表した、コンテナ船を改造した艦になります。「イラン初の空母」とも称されてはいますが、有人の艦載機ではなく、無人機を搭載するドローン空母となる予定です。
拡散されたSNS画像では、進水は既に終えており、スキージャンプ方式の飛行甲板があることがはっきりとわかります。また、甲板上には白線のマーキングなども施されていることから、完成間近であることがうかがえます。
韓国の現代重工業建造のコンテナ船を改造した同艦の全長は240m、飛行甲板の長さは全長180m、完成後は無人偵察機(UAV)垂直離着陸(VTOL)無人機や自爆ドローンなど、計60機ほどが搭載可能になるとみられています。
これまでも、イランは商船を改造した軍艦を建造しており住友重機械工業で建造された原油タンカーをイラン・イスラム共和国海軍向けに「マクラン」というヘリの離発着が可能な、前線基地艦に改造しています。
なお、IRGCとはイラン革命防衛隊省管轄の軍事組織で、国防軍需省管轄のイラン・イスラム共和国軍とは別に陸海空の3軍を保有しています。
【了】
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