電車が走っていた「名古屋城のお堀」いまも妙に線路っぽいぞ…? 市街ど真ん中 鉄分たっぷり廃線跡だった!

名鉄瀬戸線はかつて名古屋城の外堀を走っていました。廃止から半世紀近くが経過しますが、その廃線跡は眺めやすく、廃線跡巡りにピッタリです。

「自然に還った」廃線跡も

 進路を西に取り、さらに歩みを進めると、名古屋市交通局の基幹バス2号系統や名鉄バスが行き交う大津橋交差点に到着。ここにはかつて大津町駅が設けられていました。名古屋市電との乗り換え駅で、多くの人々に利用されていたそうです。ここには当時使われていた駅の改札へと至る階段が残されており、往時を忍ばせます。

ここまでしっかり手入れがされていた外堀の中ですが、大津町駅跡からは一転して、草木が鬱蒼と生い茂るように。じつは外堀区間が現役だった1975年に、外堀の中でヒメボタルの生息が確認されたのでした。現在ではヒメボタルの保護のため、大津町駅跡から堀川駅跡までは、ほぼ自然に還っているような状況です。

 さらに西へと進み、やがて道路の高さが外堀の底と揃う場所に到着。ここが堀川駅跡です。以前は駐車場でしたが現在は立ち入り禁止に。その前には「かつてここから見た瀬戸電堀川駅」という看板が立ち、当時の歴史を今に伝えています。

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市政資料館南交差点付近にある通称「サンチャインカーブ」跡(水野二千翔撮影)。

 名古屋城の外堀区間は、名古屋市内のど真ん中にありながらも開発を免れたため、廃線遺構が残り、自然も溢れていて散策するのにピッタリといえるでしょう。

 瀬戸線を知りたければ、終点の尾張瀬戸駅から徒歩5分の「瀬戸蔵ミュージアム」もオススメ。かつて瀬戸線で活躍した電車モ754や、尾張瀬戸駅の旧駅舎のレプリカが展示されており、一見の価値ありです。

【了】

【画像】見慣れぬ行き先…これが「名古屋城の外掘」を走っていた名鉄電車です!

Writer:

レイルウェイライター種村直樹氏に憧れ鉄道・バスライターを志す。これまで「バスマガジン」や「Rail Magazine」で執筆。現在はモビリティ全般に興味を広げ、ドローンや空飛ぶクルマの記事も。国家資格「一等無人航空機操縦士」所持。近著に「ドローン3.0時代のビジネスハック」ほか。

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