グアムまでひとっ飛び!?「中国空母が戦闘機の発着艦」驚きの630回! 洋上補給訓練も
潜水艦も随伴しているでしょう。
海自の護衛艦は2隻が出動
防衛省・統合幕僚監部は2024年9月27日(金)から10月1日(火)にかけて、中国海軍の空母「遼寧」を含む複数の艦艇が、太平洋上を航行していることを確認したと発表。「遼寧」での艦載機による発着艦訓練の様子とともに、洋上補給する様子など複数の画像を公開しました。
統合幕僚監部によると、「遼寧」やルーヤンIII級ミサイル駆逐艦などからなる中国艦隊は、9月20日から26日にかけて沖ノ鳥島の西側を航行。この間、艦載機の発着艦を約410回確認していますが、その後、27日から10月1日までの間は南側へと進路を変え、10月1日にはフィリピン東の海域を南西進しています。
当該期間中は、空母「遼寧」の艦載戦闘機によるもの約130回、艦載ヘリコプターによるもの約90回、計約200回の発着艦を確認したそうで、これにより9月20日(金)から10月1日(火)までに確認した発着艦の実績は、計約630回に上るとのこと。また、太平洋上での洋上補給は海上自衛隊が写真で捉えています。
「遼寧」は、元々は旧ソ連海軍のアドミラル・クズネツォフ級空母の2番艦「ワリヤーグ」として、ウクライナのムィコラーイウにある黒海造船所で1988年に進水しました。ソ連崩壊後の混乱などで工事が中断していましたが、中国企業が海上カジノに改装することを名目に、中国本土まで回航。その後再生され、中国海軍で空母として就役した異色の艦歴を持ちます。
これに対し、海上自衛隊は佐世保基地(長崎県)を母港とする第2護衛隊所属の護衛艦「あさひ」、同じく佐世保基地を母港とする第8護衛隊所属の護衛艦「きりさめ」によって、警戒監視や情報収集を行ったとしています。
【了】
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