まさに破壊的設計…! 超型破り航空機「空飛ぶホテル」って? 5000人乗せ数年間無着陸で飛行可…動力源もエグい
海外では、その形状・コンセプトとともに型破りを極めた航空機「スカイタニック」が頻繁に航空ファンのなかで話題に上ることがあります。どのようなものなのでしょうか。
「ジャンボ機」が子どものよう…
1機の型破りすぎる航空機のイメージ動画が、世界の航空ファンのなかで大きな話題を呼んだことがあります。イエメンの科学動画クリエイター、ハシェム・アル・ガイリ(Hashem Al-Ghaili)氏が公式YouTube上で公開した、空飛ぶ宿泊施設「スカイタニック(Skytanic)」です。ただし、このホテルは通常の旅客機では考えられないような巨大さと駆動装置を持ちます。
この「スカイタニック」はデザイナーのトニー・ホルムステン氏の原案をベースにハシェム・アル・ガイリ氏が映像として具現化したもの。5000人を収容できる大きさを持ち、イメージ映像では全長70mを超える「ジャンボ・ジェット」ことボーイング747がミニチュアに見えてしまうほどのサイズです。乗客(宿泊客)は、通常の旅客機を上空でドッキングすることで輸送するとしています。
館内にはショッピングモールやジム、プールや映画館などを備え、結婚式も開催できるとのこと。また、空が見えるエレベーターや展望ドームなども設置。垂直尾翼の上部には円盤のような設備がついており、ここは外の景色を360度見渡せるホールになっているとのことです。
しかも「スカイタニック」はその巨大を機体を飛ばす方法も独特です。
機体に搭載されているのは、なんと原子力エンジン。これを20基設置しているのです。原子力推進とすることで給油の必要がほとんどなく、排ガスも出さず、数年間、無着陸で上空に留まることができるといいます。操縦はAI(人工知能)が担い、揺れを回避する機能なども備えるとしています。
もちろん「スカイタニック」のコンセプト動画は2022年に公開され、その直後から世間で話題に。2024年にも、複数の海外メディアで紹介されています。もちろん実用化はまだまだ先のことといえそうですが、海外メディアの取材に対しアル・ガイリ氏は「原子力を用いたフライトは、未来の航空輸送の姿となる可能性がある」とし、「スカイタニック」の実現は「時間の問題だ」と語っているなど、必ずしも“絵空事”としてこのコンセプトを打ち出したわけではなさそうです。
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