「日本のシリコンバレー高速」整備加速へ 渋滞解消の切り札「中九州道」の重要区間が都市計画事業承認
国土交通省 熊本河川国道事務所は、事業中の中九州横断道路「大津熊本道路(大津西―合志)」区間4.7kmについて、都市計画事業承認が告示されたと発表しました。
半導体工場をかすめる「中九州道」
国土交通省 熊本河川国道事務所は2024年12月10日、事業中の中九州横断道路「大津熊本道路(大津西―合志)」区間4.7kmについて、同日付で都市計画事業承認が告示されたと発表しました。
中九州横断道路は熊本市から阿蘇を越えて大分市に至る地域高規格道路で、計画延長は約120km。現在は大分県内の区間(中九州道と呼称)や、熊本の大津IC-阿蘇西IC間(国道57号北側復旧道路)が開通しています(未開通のIC名は全て仮称)。
この熊本県側では、台湾の半導体大手TSMC 社の子会社「JASM」の工場(菊陽町)が進出するなど、半導体関連企業の立地が加速し、渋滞も深刻化していることから道路整備が急がれています。今回、都市計画事業が承認されたのは、まさにJASM工場の近くをかすめるような区間です。
年明けの2025年1月には、この東側の区間「大津道路」(大津IC-大津西IC 4.8km)についても、中心杭打ち式が開催される予定です。
なお、九州道と接続する熊本北JCTから大津西ICまでの「大津熊本道路」13.8kmと、同JCTから熊本西環状道路までをつなぐ熊本環状連絡道路(未事業化)約4kmについては、早期整備を目的に有料道路事業の導入が検討されています。
熊本県は熊本環状連絡道路についても、大津熊本道路の供用に遅れることがないよう早期の事業化を要望しています。一般的に有料道路事業が導入されると、無料道路の事業よりも大幅に早期整備が図られます。
【了】
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