成田はこりごり? エアアジア日本再参入の行き先は

来夏の就航を発表したLCCのエアアジア。既にLCCが何社も日本を飛ぶなか、どのように軌道へ乗せる考えなのでしょうか。

中部国際空港だけでは難しい現状

 2014年7月1日(火)、マレーシアを本拠地とするアジア最大のLCC(格安航空会社)、エアアジアが、日本市場へ「エアアジア ジャパン」として再参入すると発表しました。2015年夏をメドに運行開始の見込みです。

 ここで気になるのが、どの路線に就航するかです。安価な移動手段が増えればそれだけ選択肢も可能性も増えるわけですから、旅好きにも重要なポイントでしょう。

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初回参入時における成田空港のエアアジア搭乗口。LCCらしい必要十分の簡素なものだった。

 発表会でその明確な答えは示されませんでしたが、まず収益性の高い幹線を運航して事業を安定させ、その後、便が少ない地方空港へも拡大していく方向性が語られました。

 またエアアジア ジャパンの機材整備などの拠点は、2011年に全日空と組んで日本市場に初参入した際は成田空港でしたが、今回の楽天らと組んで行われる再参入は、中部国際空港(セントレア)拠点で始まると見られています。

 となると、中部国際空港を起点にした路線網が考えられます。しかし人口が多く「幹線」になりうる東京、大阪発着路線は中部から近すぎるため、中部~成田便などを運行しても、収益の柱にすることは難しそうです。

 中部を拠点に新千歳や仙台、広島、福岡、那覇などを結ぶ路線は一定の需要が考えられますが、中部の後背人口は1,200万人ほど。およそ3,000万人の成田とは大きく離れています。収益性の高い幹線を運航したいなら、成田など関東の空港へ就航することが必須と言っても良いでしょう。

 しかしエアアジア ジャパンの小田切社長は全日空と組んだ初参入の際、成田空港についてある発言をしました。

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コメント

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1件のコメント

  1. 今から35年前、アンカレッジへの転勤を命じられ意気消沈して先輩に報告したところ、よかったな行けばわかるといわれて行ってみたらそれは新天地でした。冬は極寒の地だったけど暖房は完璧、道路はひろくライフラインは格安、とにかく見るものきくもの新鮮な毎日でこれがアメリかかと驚きの毎日でした。サーモンフィシイング、キャンプ、ゴルフとあっという間の5年だったけど今は直行便がなくなり、はるかかなたの地になりました。ぜひ、また訪れたいものです。