山手線だけで大手私鉄並み!? 新車化に必要な車両製造数とは
ひっきりなしに列車が行き交う東京の大動脈、山手線。はたして何両の車両が使われているのでしょうか?
あの大手私鉄を全部新車化するのと同じ!?
東京の中心部を走る山手線で2015年秋から、新型車両のE235系が営業運転を始めることになりました。まずは1編成だけ新型のE235系が投入されますが、順次追加され、数年のうちに山手線はE235系だけが走ることになるでしょう。
さて山手線の既存車両をすべて新型車両に置き換えるには、はたしてどれだけの数の車両を製造する必要があるのでしょうか。
山手線の編成はすべて11両編成です。この11両編成が何本あるかによって、全車両数が分かります。
列車本数が非常に多いことで知られる山手線は、池袋4時25分発の初電から品川着1時19分の終電までおよそ21時間のあいだ、最短2分20秒間隔という高密度で列車が走っています。そのため必要な編成数も大きく、全部で52編成もあります。
よって11両×52編成ですから、山手線の車両は全部で572両あることになります。言い換えれば山手線の車両をすべて新しくするには、572両も製造する必要があるというわけです。
572両といわれてもあまりピンとこないかもしれませんが、これは結構な数だったりします。成田空港アクセスを担い、千葉県内を中心に路線網を持つ大手私鉄の京成電鉄には、合計で594両の旅客用車両が在籍しています(2013年3月末現在)。つまり山手線の車両をすべて新車に置き換えるということは、大手私鉄まるまる1社分の車両をすべて新車にするぐらい、大規模な話なのです。
JR東海は新幹線の旅客車両だけで2000両超えてるんだよね。
これを超えて車両を所有しているのは社線は東京メトロだけ。東海道新幹線を全て置き換えるのに何年くらいかかるんだろう?
車両の減価償却期間のサイクルから13年くらいか?