山手線だけで大手私鉄並み!? 新車化に必要な車両製造数とは

何年あれば572両も造れるのか?

 ちなみに京成電鉄は、大手私鉄16社のなかでは車両数が少ないほうではあります。ほかの大手私鉄の場合、東急1,252両、小田急1,061両、西武1,286両、東武1,948両、京王843両、京急790両、東京メトロ2,719両、相鉄408両、名鉄1,060両、近鉄1,942両、南海706両、京阪718両、阪急1,315両、阪神358両、西鉄329両です(2013年3月末現在、旅客用のみ)。

 話を戻して新車が入る山手線ですが、それはつまり山手線だけで大手私鉄1社分ぐらいの車両を新しく造らねばならないことになります。はたしてそれには、どれぐらいの期間を要するものなのでしょうか。

 現在、山手線で使用されているE231系500番台という車両は、2002年4月に営業運転を始めました。そして次第に旧型車両の205系と入れ替わり、2005年4月、ほぼ3年で、山手線の全車両が新しいE231系500番台になっています。

 2015年に投入される新型のE235系を、現在のE231系500番台と同じ数だけ造るとは限りません。また車両製造工場の状況によっても変化しますので、一概に今回も3年で、2018年には山手線がすべて新車になる、とはいえません。ただ、それが可能だと言うことはできます。少なくとも2020年の東京オリンピックまでには、山手線はすべて新型車両になっている可能性が非常に高いのではないでしょうか。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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1件のコメント

  1. JR東海は新幹線の旅客車両だけで2000両超えてるんだよね。
    これを超えて車両を所有しているのは社線は東京メトロだけ。東海道新幹線を全て置き換えるのに何年くらいかかるんだろう?
    車両の減価償却期間のサイクルから13年くらいか?