写真散布で復讐 撮り鉄「暗黙のルール」

「撮り鉄」における暗黙のルールとは

 ホームで長時間待つ行為の是非はさておき、そうしてずっと待っている撮り鉄がいたとします。しかし列車が来る直前、先にいたその人の前に割り込み、写真を撮ろうとする人が時折います。そうすると割り込んだ人が映り込み、「きれいな写真」にならないため、先にいた人は激昂するというわけです。

 撮り鉄の世界では、「後から来た人は、先に来た人の写真に入り込まないようにする」という暗黙のルールがあります。そのため、先に来ていた人の前で写真を撮りたい場合、しゃがみ込むなどして映り込まない体勢を取りつつ、それで大丈夫か、先に来ていた人に尋ねるようにします。

 しかしそうしたことをせず、いきなり無言で前に入ってきて撮影する人がおり、トラブルになることがあるのです。撮り鉄歴25年の37歳男性に尋ねたところ、「撮り鉄じゃない人が前に入ってきてしまうのは仕方ないけれど、撮り鉄が意図的に割り込んでくるのは許せない」そうです。「『自分が少しだけ割り込んでちょっと撮るぐらい良いだろう』と考えてるヤツも絶対いる」(41歳男性撮り鉄)という見方もあります。

 今回の写真が大量に散布された件は、こうした撮り鉄で珍しくはないトラブルが発展した形と言えるでしょう。

 しばしばネット上を賑わす撮り鉄の問題ですが、撮り鉄のなかには撮影場所で必ず他の人に挨拶をしたり、他人のゴミを拾って帰るなどしている人もいます。今回の出来事を受けて「多くの人はマナー、ルールを守っているのに、一部の心ない人のせいで撮り鉄全体が悪く思われるのは残念」(41歳男性撮り鉄)という声が聞かれました。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

2件のコメント

  1. 確かに最期を写したいと考えるのは悪ではない。しかし、旅客会社の広報部門が旅行パンフの資料として撮るならともかく大阪駅や天王寺駅を始めとして乗降客数が苛烈な程多い駅で個人が出待ちor場所取り行為を行えばただの営業妨害。その上入場券の時間制限を超えたり、超短距離の乗車券で度の超えた大回り乗車を敢行する不心得者もJR西管内は多いし、それを推奨するブロガーまで居る始末。たまたまその列車や車両が走る線区に訪れてたまたま撮影するならまだしも、前もってネットで情報を得て不当かつ不毛な場所取りを行い、それしか狙わずに自分の嫌いな車両を一切写さない者は多いが人の好き嫌いも別に悪ではない。しかし鉄道撮影の醍醐味を無視している上に、地味であってもその車両を愛する者だって居ることも知るべき。とにかく、JR西管内を中心に活動する者はこの傾向が多い。

  2. 妨害の動画を見ました。
    「おいおいおいおい止まれ、止まれ!」「ジャマスンジャネーヨォ!」「ふざけんなよ。」