2015年度、JR東海管内で起きる「時代」の終わり

消えていく「国鉄」

 この武豊線の電化開業が大きな契機になって、JR東海管内ではある大きな変化が起きます。国鉄時代に製造されたディーゼルカーが同社管内から姿を消すのです。

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高山本線高山駅に停車中の国鉄時代に製造されたキハ40系ディーゼルカー(2008年9月11日、恵 知仁撮影)。

 JR東海はキハ40系という、国鉄が1977(昭和52)年から製造したディーゼルカーを現在も高山本線や太多線、紀勢本線、参宮線で使用しています。

 また武豊線では現在、JR東海が製造したキハ75形、キハ25形というディーゼルカーを使用しています。そして武豊線は電化開業すると、このキハ75形とキハ25形ではなく、電車を使うことになります。

 JR東海はこの武豊線で使われなくなったディーゼルカーと、新しくJR東海が製造するディーゼルカーを使い、国鉄が製造したキハ40系ディーゼルカーをすべて置き換える予定で、それにより同社管内から国鉄時代のディーゼルカーが引退。ひとつの「時代」が終わります。

 JR東海は、2015年度までに国鉄形ディーゼルカーはすべてJR形に置き換える計画としています。キハ40系は無骨な内装で、昔ながらのボックスシートが並びますが、逆に「国鉄らしさ」があり、それを楽しむこともできる車両です。しかし高山本線などのJR東海エリアでそうした昔ながらの旅を楽しめるのは、あとわずかです。

 ちなみに電車ではまだ、主に東海道本線や中央本線で使われる211系、飯田線で使われる213系という国鉄時代にルーツを持つ車両がJR東海に残っています。

【了】

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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道ライター、イラストレーター。「鉄道」や「旅」に関する執筆活動や絵本の制作を行っているほか、鉄道車両のデザインにも携わる。子供の頃からの旅鉄&撮り鉄で、日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済み。完乗駅はJRが稚内で、私鉄が間藤。メインは「鉄道」だが、基本的に「乗りもの」好き。

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