年末年始の渋滞は最長59.5km 圏央道では開通効果も
圏央道延伸開業で都心への流入が減少
2014年度の年末年始、圏央道では交通量が前年度に比べ大きく増加しました。青梅IC~入間IC間では21%増、そして圏央厚木IC~相模原相川IC間は114%も増えています。
この理由として、2014年6月28日に圏央道の相模原相川IC~高尾山IC間が開通。東名高速道路と中央自動車道が連絡されたことが挙げられています。
また圏央道の同区間が開通したことによって、ほかにもポジティブな影響が見られました。
ひとつは東名、関越道において圏央道の内側(都心方面)へ向かう交通量が減少していることです。関越道の場合、圏央道と接続する鶴ヶ島ジャンクションから外側へ向かう交通量は昨年度と同等でしたが、内側へ向かう交通量は7%減っています。
また圏央道の新規開通区間と並行する国道16号線、八王子バイパスでは、交通量の大幅な減少がみられました。国道16号線の相模原市内では2013年度の年末年始、一日44400台の交通量がありましたが、2014年度は39300台と11%減少。八王子バイパス(相原~打越)では2013年度の33400台に対し、2014年度は23400台と30%も減少しました。交通量が多く渋滞が頻発する国道16号線、八王子バイパスの状況改善に圏央道の効果が発揮されていることがうかがえます。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
コメント欄に書くべきか悩みましたが…
本文中の表記でミスがありましたので、修正した方がよいかと思います。
誤)相模原相川IC
正)相模原愛川IC