定期運行終了の「北斗星」 臨時列車化で豪華に

3月13日発車分をもって、寝台特急「北斗星」が定期運行を終了。引き続き4月から8月末までは臨時列車として運転される予定です。実はこの「北斗星」、臨時化されてからのほうが定期列車時代より豪華になります。

A寝台の割合が大幅アップ

 2015年3月13日発車分をもって、毎日の定期運行を終えた寝台特急「北斗星」(上野~札幌)。当日は大勢の鉄道ファンが、始発の上野駅などでその姿を見送りました。今後は臨時列車として4月から週に3往復程度、8月末まで運行が続けれらる予定です。

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1988(昭和63)年3月13日の青函トンネル開通と共に運転を始めた寝台特急「北斗星」(2014年10月、恵 知仁撮影)。

 この臨時化された「北斗星」、実はこれまでの定期「北斗星」より編成が豪華になります。

●定期「北斗星」(2015年3月13日まで)
[機][荷電][B][SA1/B2][SA1/B1][A2][食][B1][B1][B2][B2][B][B]

●臨時「北斗星」(2015年4月2日以降)
[機][荷電][B][SA1/B2][SA1/B1][A2][食][ロ][B][SA1/B2][SA1/B1][A2][B]

[機]機関車
[荷電]荷物・電源車
[食]食堂車
[ロ]ロビーカー
[SA1/B2]A寝台1人用個室「ロイヤル」&B寝台2人用個室「デュエット」
[SA1/B1]A寝台1人用個室「ロイヤル」&B寝台1人用個室「ソロ」
[A2]A寝台2人用個室「ツインデラックス」
[B1]B寝台1人用個室「ソロ」
[B2]B寝台2人用個室「デュエット」
[B]2段式B寝台
※「A寝台」は座席ではグリーン車、「B寝台」は普通車に相当。

 定期「北斗星」はA寝台車が1両、A・B両方の寝台を備える車両が2両、B寝台車が7両でした。これに対し臨時「北斗星」はA寝台車が2両、A・B寝台車が4両、B寝台車が3両と、グレードの高いA寝台の割合が上がっているのです。

 ちなみに1人あたりの寝台料金は、A寝台1人用個室「ロイヤル」が17670円、A寝台2人用個室「ツインデラックス」が13730円、B寝台2人用個室「デュエット」が6480円、B寝台1人用個室「ソロ」が6480円、2段式B寝台が6480円と、A寝台の料金はB寝台の2倍以上になります。

 「北斗星」は臨時列車化によって運転日が減ったことと合わせ、手ごろなB寝台車が少なくなったという意味でも「乗りづらくなった」かもしれません。

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コメント

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2件のコメント

  1. 組成だけ見ると、JR 東日本車両のみで統一ですな。JR北海道車両はB寝台のみ25両で、あと電源車が1両しか所有してません。

    参考資料 鉄道ダイヤ情報2014.11月号p.63ガ該当