定期運行終了の「北斗星」 臨時列車化で豪華に

7年ぶりに再登場する「ロビーカー」

 「ロビーカー」も豪華になったポイントです。定期「北斗星」では、6号車の半分にフリースペース「ミニロビー」が備えられていました。それが臨時「北斗星」では1両丸々、広々とした「ロビーカー」になります。

Large 20150315 hokuto 02
7年ぶりに再登場する「ロビーカー」(2007年2月、恵 知仁撮影)。

 「北斗星」はかつて、この1両すべてがフリースペースの「ロビーカー」を連結していましたが、2008(平成20)年3月で使用を終了。「ミニロビー」だけになっていました。それが今回の臨時列車化で、7年ぶりに再登場した形です。

 2015年4月2日以降、臨時「北斗星」は走行区間が同じ臨時寝台特急「カシオペア」と共に、おおよそ交互に運転されます。上野駅発が火・金・日曜は「カシオペア」、月・木・土曜は「北斗星」が走る、というのが基本パターンです(例外あり)。

 この臨時「北斗星」について、上野駅発の最終運転日は2015年8月21日(金)、札幌駅発の最終運転日は2015年8月22日(土)と発表されています。よって青い客車の寝台特急「ブルートレイン」は、少なくともその日までは、まだ乗車することが可能です。

 また上野~札幌間を結ぶ臨時寝台特急「カシオペア」については、2015年9月末までの運転が決定済み。ただ2016年春の北海道新幹線開業に伴い、現状では「カシオペア」の青函トンネル通過が難しくなることなどから、その先行きが危惧されています。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

2件のコメント

  1. 組成だけ見ると、JR 東日本車両のみで統一ですな。JR北海道車両はB寝台のみ25両で、あと電源車が1両しか所有してません。

    参考資料 鉄道ダイヤ情報2014.11月号p.63ガ該当