本家セグウェイを買収した中国の類似品製造企業 その実力は?

中国の類似品製造メーカーの実力は?

 つくば市に次ぎ、二子玉川でのガイドツアーが始まり、日本でもこれから「セグウェイ」の人気がさらに高まりそうなのですが、そうしたなか、今年4月、とんでもないニュースが飛び込んできました。なんと、中国で「セグウェイ」の類似商品を製造販売しているベンチャー企業ナインボットが、本家のセグウェイ社を買収したというのです。

 2000年代中盤過ぎより中国では、北京や上海、さらに南部の広州などで中小企業から「セグウェイ」に類似した立ち乗り型ロボットが続々と登場してきました。

 中国に「そんな高度で最先端の走行制御技術があるのか?」と思われるかもしれません。実は中国は、台湾企業経由でアメリカの最新IT製品の製造を数多く手掛けています。その代表的な例が、アップル「iPhone」です。また、電動車という観点では、中国は世界最大の電動バイク普及国。累積で約2億台が出荷されています。そのため、インホイールモーターやリチウムイオン二次電池など、立ち乗り型ロボット向けに流用できる部品が比較的安く手に入るのです。なお、中国でも基本的に立ち乗り型ロボットは公道走行が許可されていません。

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上海で開催された「CESアジア」会場前でデモを行う小型移動体の販売会社(2015年5月、桃田健史撮影)。

 筆者はナインボット社製の各種立ち乗り型ロボットを北京で試乗したことがあります。停止状態の安定性では「セグウェイ」が優位ですが、走行については「セグウェイ」と遜色がない印象でした。

 ただ課題は製品の信頼性とアフターサービスです。ナインボット側の発表では、今後も「セグウェイ」ブランドは継続するといいます。

 日本では規制緩和が進む、立ち乗り型ロボット。しかし商品の安定供給という観点から考えると、将来的には純日本の商品が活用されることが望ましいのかもしれません。

【了】

Writer: 桃田健史

世界各地で輸送機器、IT、環境などの取材を続けるジャーナリスト。近著に『アップル、グーグルが自動車産業を乗っとる日』(洋泉社)、『未来型乗り物「超小型モビリティ」で街が変わる』(交通新聞社)。

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