自転車保険は高い? 乖離する現状

1億円近い賠償判決も出ている自転車事故。しかし、保険への加入率は4分の1程度という調査結果が出ました。なぜ加入率が低いのでしょうか。自転車保険は高すぎるのでしょうか。そこには大きなズレがあるようです。

なぜか保険に加入しない自転車利用者

 またそのアンケートにおいて、「いくらだったら保険に加入しますか」という質問では、「月100円まで」「月500円まで」と回答した人がそれぞれ40.7%、合計で81.4%を占めていました。

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自転車の保険料について、半数近くが「月100円まで」を考えている(画像出典:保険クリニック)。

 では実際、自転車の保険はどのような価格帯なのでしょうか。自転車事故での賠償責任に対応した保険には、大きく分けて下記の3種類があります。

・個人賠償責任特約

・自転車保険

・自転車付帯保険

「個人賠償責任特約」は自動車保険や火災保険などに、自転車事故にも対応できる賠償責任の特約が付いているタイプの保険。すでに何らかの保険に加入している方は、自転車向けの内容が盛り込まれているのか、再度確認しておくといいでしょう。特約で自転車事故の補償を付ける場合、加入額は年間2000~3000円程度となり、保障額は1億円程度が相場です。

「自転車保険」はその名称の通り自転車に特化したもの。年間5000~6000円程度の保険料に、賠償額が1億円程度、そして自分自身への障害補償が300~500万円程度となるものがスタンダード。

「自転車付帯保険」なら、自転車関連団体が提供し自転車屋で加入できる「TSマーク付帯保険」がその代表格。年間1500~2000円程度の保険料で賠償額は1000万~5000万円。この保険料は自転車の整備・点検費を兼ねているため、加入と同時に自転車のメンテナンスも行えます。

 以上、いずれにしても「月500円まで」、あるいは「月100円まで」に近い条件をクリアしている保険が大半です。にもかかわらず、なぜ自転車事故で被害者に対する賠償金支払いが可能な保険に、7割以上の人が加入していないのでしょうか。1億円近い賠償金支払い判決も出るいま、考えねばならないことかもしれません。

【了】

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