最新“モテグルマ”事情に見えるクルマ熱復活の兆し 証明するイギリスの歴史
「彼&夫に乗ってほしい車のボディタイプ」について、アンケートの結果が発表されました。1位「ミニバン」、2位「SUV」は実用性重視とされる女性らしいものかもしれませんが、そこには合わせて、ある兆候も見られます。日本の“クルマ熱”、復活です。
一見、よくある“実用性重視”に思えるものの
モテるクルマに乗りたいというのは、世の男性の宿願。クルマにまつわる口コミサイト「クルビア」は、同社が運営する女性向け体調管理・悩み相談アプリ「ラルーン」と共同で、女性1703人を対象に2015年5月、「彼&夫に乗ってほしい車のボディタイプ」に関しての調査を行いました。
設問は「彼、または夫に最も乗ってほしい車の『ボディタイプ』は何ですか?」というもの。その結果は1位「ミニバン」28.8%、2位「SUV」28.4%、3位「セダン」15.6%、4位「ワゴン」9%、5位「コンパクトカー」8.3%、6位「クーペ」7.5%、そして最下位の7位は「オープンカー」2.3%でした。
これだけを見ると、女性はクルマに実用性を求めおり、スポーツカーなど古典的な“モテそうなクルマ”は無意味なんだな、という紋切り型の結論が導き出されます。
が、長年“モテグルマ”についての考察を続けている筆者(清水草一)は、このアンケートから別の兆しを感じました。それは「クルマ熱復活の兆し」です。
このアンケートに関しては、質問に「夫」という文字が入っていることにまず注目すべきです。正確には「彼&夫」ですが、夫という文字が入った時点で、彼についても「結婚が前提」という意識が投影されるはず。
つまりこのアンケートの回答者は、現在&将来の配偶者にはこういうクルマに乗ってほしいという意識を持って回答したのだろうと推測できます。1位がミニバンという結果にそれが影響しているのは明らかで、アンケートでも、
「結婚するならこの形!!」(30~34歳/福岡県)
「家族が増えたら大きい車がいいので」(25~29歳/大阪府)
「子供が大きくなったら大きな車に乗って欲しい」(35~39歳/愛媛県)
といった声が紹介されています。
しかし逆に、結婚生活において最も現実的な選択であるはずのコンパクトカーの人気が5位8.3%と、かなり低く出ています。コンパクトカーには軽自動車も含まれるかと思いますが、現実には軽とコンパクトカーで販売全体の半分以上を占めており、最も経済的な選択であることは誰もが知っているはず。にもかかわらずこの人気の低さは、「クルマに関する上昇志向復活の兆し」であると言えます。
コメント