【今日は何の日?】列車が多重衝突 鶴見事故が発生

11月9日、東海道本線の鶴見駅付近で列車が多重衝突。多くの犠牲者が出ました。

 1963(昭和38)年の11月9日。横浜市鶴見区の東海道本線鶴見駅付近で列車が多重衝突、161人もの犠牲者が出てしまいました。

 きっかけは、貨物線を走行していた貨車1両が脱線したことです。その貨車が、並行して走る東海道本線(横須賀線)の旅客線をふさぐ形になったところで、横須賀線の上り旅客列車、下り旅客列車がほぼ同時にその場所へ進入。衝突、脱線し、大惨事になってしまいます。

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貨物線と旅客線が並行している東海道本線の鶴見駅付近(2013年3月、恵 知仁撮影)。

 貨車が脱線した原因は、車両や線路の状況など様々な要因が関係し、車輪がレールを乗り上げてしまう「競合脱線」とされています。

 この事故では付近にある曹洞宗大本山の總持寺へ、犠牲者の遺体が運ばれました。總持寺では、この「鶴見事故」の供養が毎日行われています。

【了】

【写真】供養が行われる總持寺の長さ164m「百間廊下」

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コメント

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3件のコメント

  1. 鶴見事故で父を亡くしました。鶴見事故は東海道線ではなく横須賀線電車の事故です。

  2. 『東海道本線の上り旅客列車、下り旅客列車がほぼ同時にその場所へ進入。』の記述、線路戸籍でいえば間違いではないが、事故にあった上下線の列車は“横須賀線”からの列車。こういった記事の場合、線路戸籍より当該列車を表記すべきではないだろうか。
    この事故でクラスメートのお父さんが亡くなっている。衝撃的な事故だっただけに55年目の今でも忘れられない。

  3. 長年かけて新貨物線をつくって客貨分離はしたもののこの付近で貨物線が地上に顔を出している。