都電の線路に草を植える実験を開始 東京都

都電荒川線の一部区間で、線路に草が植えられました。今後、その効果などの検証などが行われます。

ヒートアイランド対策などを目的に

 東京都交通局は2016年3月3日(木)、都電荒川線の軌道緑化に向けた検証実験を開始すると発表しました。

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緑化の検証実験が行われる都電荒川線の線路敷き(写真出典:東京都交通局)。

「軌道緑化」とは、アスファルトや石が使われている路面電車の線路(軌道)を芝生などに変えることです。ヒートアイランドの抑制や景観の向上などが目的で、ヨーロッパの都市では多くの路面電車(トラム)が緑化された軌道を走行。日本でも鹿児島市電や長崎電気軌道、富山ライトレールなとで既に実現されています。

 今回の都電荒川線におけるの軌道緑化の取り組みは、都の「豊かな環境や充実したインフラを次世代に引き継ぐ都市の実現」と「水と緑に囲まれ、環境と調和した都市の実現」という長期ビジョンに基づくものです。

 検証実験が行われるのは荒川車庫前停留所(東京都荒川区)付近。暑さや寒さ、乾燥に強いというセダム属の植物が軌道に植えられ、今回は120平方メートル程度が“緑色”に。今後、2017年3月まで植物の生育状況や、ヒートアイランド対策の効果が検証される予定です。

【了】

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コメント

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4件のコメント

  1. ヨーロッパっぽくなるね。いいんじゃね。

  2. 日照り続きの際の枯死対策もやるのかな、例えば散水車を走らせるとか

  3. 日照り続きの際の枯死対策もやるのかな、例えば散水車を走らせるとか

  4. 高知の土佐電気鉄道では、既に草がありますが。