重量管理トラブル欠航なぜ? 重さにシビアな航空機 もし力士団体きたら

2016年4月、「重量管理システム」の不具合で航空便が遅延、欠航するというトラブルがありました。航空機はバランスまで含め、重量を厳格に管理しているのです。が、乗客の体重測定は行いません。もし力士団体が搭乗した場合、問題はないのでしょうか。

搭乗時に行わない体重測定 乗客が力士の団体でも大丈夫?

 航空機全体の重量を算定するにあたり、貨物の重さや燃料の搭載量は厳密に測られています。またチェックイン時には、乗客が預けた手荷物の重さも計測されます。

 手荷物を預けたとき、一定の重さを超えた場合には超過料金を徴収されることがありますが、これは航空機の総重量に制限があるため。乗客の荷物が機体の重量に影響しないよう、ひとりあたりの預け手荷物の重量を制御する目的があるのです。

 一方で、乗客の体重が測定されていないことにお気づきでしょうか。人間の重さは、たとえば、大人はひとりあたり65キログラム、機内に持ち込む手荷物はひとつ10キログラムというように、平均値で算出しています。特に男性は65キログラム以上ある人も少なくないかもしれませんが、女性や子供の重量で、たいていは上手い具合にバランスがとれるようになっています。

 しかし、力士や身体の大きなスポーツ選手などが搭乗する場合は、その限りではありません。大人の標準体重の2〜3倍にもなると計算に狂いが生じる可能性があるため、事前に体重のデータを提出してもらうといった特別な対応が取られています。

 このように、旅客機を運航するにあたって出発前には重量や重心位置が綿密に計算され、コントロールされています。また、機内での座席移動が重心位置に影響する可能性も。乗客にとって身近なことが、意外かもしれませんが航空機の安全運航に関係しているのです。

【了】

Writer:

航空・旅ライター。1986年徳島県生まれ、羽田在住。大学はアメリカへ留学し、在学中に各国を旅した経験がある。現在は会社に勤務しながら、航空や旅を中心としたテーマで書籍やムック本などへの執筆活動を行う。

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