巨大機A380、看板になるか重荷になるか ANAの飛び行く先は

ANAが、世界最大の旅客機であるエアバスA380型機を導入する見込みです。ただ通常の新機材導入と異なり、それを活かせるか、はたまた文字通り巨大な重荷になってしまうのか、その航路は必ずしも“視界良好”ではないかもしれません。

スカイマークの誤算

 世界最大の客機であるエアバスA380型機について、これまでスカイマークが日本の航空会社として初めて導入するとの計画を発表したものの頓挫。しかし2016年になって、ANA全日空)が同機を3機導入するというニュースが聞こえてきました。

ANAが3機を導入する世界最大の旅客機、エアバスA380型機。成田空港へテストで飛来したもの(2007年、チャーリィ古庄撮影)。

 スカイマークの計画では、2014年度にエアバスA380型機を導入。成田とニューヨークやロンドンを結ぶ路線で、従来よりも安い価格のビジネスクラスを設定して運航を行う予定でした。スカイマークにとっては、JAL(日本航空)・ANAという国内のエアライン2強に勝つため、従来の概念を打ち砕く戦略が必要だったのです。

 この計画ですが、利用者にとっては朗報でした。一方で、JAL・ANAは利益率の高いビジネスクラスの利用者をスカイマークに奪われる可能性があり、戦々恐々の状態だったといいます。

 しかしそののち、スカイマークがエアバスにA380型機の購入で支払う金額は、当初の想定より膨れ上がってしまいました。航空機の購入契約はドル建てが基本ですが、導入契約を行ったあとで、外国為替市場が円安になってしまったためです。さらに、その前に導入していたエアバスA330型機の導入経費もかかったうえに、LCC(格安航空会社)の台頭で競争が激しくなり、スカイマークは経営破たんしてしまいました。

 スカイマークの支援については、デルタ航空やANAが名乗りをあげます。デルタ航空は日本と北米・アジアを結ぶ路線を多く持つものの、パートナーとなる日本の航空会社が不在で、スカイマークと手を組みたがっていました。一方のANAは、すでにエアドゥ、ソラシドエア、スターフライヤーと提携しコードシェア(共同運航)を行っていますが、支援にすることによってスカイマークが持つ羽田空港の発着枠が利用できるようになることが魅力だったと思われます。

 結局、スカイマークの支援企業はANAに決定。それ以前から、スカイマークの大口債権者であるエアバスは受注済みのA380型機を支援企業が導入するよう求めており、これをANAが引き受けたというわけです。

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コメント

6件のコメント

  1. A380 大型機の大量輸送復活なるか?

  2. 日本みたいな小物の国には、ケチな経済機 ブーイング787がお似合いだ。

  3. 運行コストがどれだけかかるかにもよるが、客としては一人当たりの単価が安くなるとすれば大歓迎ですが。(ビジネスで)
    ただ、燃料の高騰が心配される現状では、どうなるかですね。
    A380は、TGの成田着陸の時に見て感じたのですが、巨大なお化けですね。

  4. 経験上、エコノミークラスになるとA380とか747などの大型機の搭乗などに時間がかかり過ぎ。快適性は席と席の間隔、1インチ広くなるだけでも長距離の場合、快適になるがエアラインはケチで席を増やすことしか考えてない。申し訳ないが欧州線のエコノミーは殆ど定年退職のご褒美としての老人団体ばかり悲しい日本の現実。今さら駆け足で観光して何が楽しいでしょうか。まして英語などを使うことは殆どない。エコノミーでも787ー10ぐらいで2-2-2ぐらいの座席配列であれば快適でしょう。

  5. 貨物機に変更した方が良いかも。

  6. エミレーツの380に乗った事が有ります。
    エンジンも静かで飛行中の振動も少なく乗り心地は良かったです。
    ただ集客は大変だと思います。
    修学旅行生とか団体がつかめると良いですね。