京都縦貫道の全通で710億円の経済波及効果 観光客も2割増
国土交通省の近畿地方整備局は2015年7月に全線開通した京都縦貫自動車道の整備効果を発表しました。企業立地に伴う経済波及効果はおよそ710億円にのぼるといいます。
観光地での平均滞在時間もおよそ2割増加
国土交通省の近畿地方整備局は2016年5月2日(月)、京都縦貫自動車道の全線開通後における整備効果を発表しました。
京都縦貫道は、宮津天橋立IC(京都府宮津市)から京都府を縦貫し、名神高速道路および京滋バイパスと接続する大山崎JCT/IC(同・大山崎町)に至る自動車専用道路です。2015年7月18日に、京都府京丹波町内の京丹波わちIC~丹波IC間が開通して全線がつながりました。
その結果、綾部市や舞鶴市といった京都府の北部地域や、京都縦貫道に接続している舞鶴自動車道の経由地である福井県嶺南地域に企業が進出。建設投資額やそれによる2次波及効果などをあわせると、京都府と福井県内の経済波及効果は、およそ710億円になるといいます。
また、天橋立や氣比神宮などといった京都府北部地域と福井県嶺南地域の主要観光地では、来訪者が2013年の204万人から道路開通後の2015年には約2割増の251万人になり、平均滞在時間も同様におよそ2割増えました。
一方、京都縦貫道・京丹波わちIC~丹波IC間の周辺を走る国道9号・27号・173号では交通量が減少。比例して交通事故の件数も、京都縦貫道開通前の139件が開通後はおよそ半数の77件に減っています。
近畿地方整備局はこのほかの効果として、インバウンド(訪日外国人旅行客)観光の促進や高速バスの便数増加などを挙げています。
【了】
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