山形“丸ごと新バイパス計画”が本格始動へ 高速道と並走する4車線「山形南道路」事業化へ前進
国道112号のバイパス「山形南道路」が検討され、新規事業化は妥当であると判断されました。
4車線バイパスを整備
2025年3月10日、国土交通省東北地方整備局で社会資本整備審議会道路分科会の東北地方小委員会が開催。この中で、国道112号のバイパス「山形南道路」が検討され、新規事業化は妥当であると判断されました。

山形南道路は、山形市の蔵王松ヶ丘と西崎を南北に結ぶ延長9.0kmの路線です。幅18.75m・4車線、設計速度80km/hで計画されています。全体事業費は約740億円です。
計画ルートは、東北中央道の山形上山IC付近の国道13号から西へ分かれ、須川とJR奥羽本線をまたぎ、県道51号山形上山線に合流します。そこから1.6kmは県道の道筋をそのまま活用。その後、県道と分かれるも西側を並走し、東北中央道の山形中央IC付近の県道18号山形朝日線に至ります。
東北地方整備局によると、山形南道路の整備により交通が分散し、混雑する幹線道路の機能が確保されるとともに、安全性向上が見込まれるといいます。また、安定した救急搬送ルートや、山形都市圏南部の円滑な物流ルートの確保にもつながるとしています。
また、県道18号以北は、事業中の国道112号バイパス「山形中山道路」につながる計画です。山形南道路と山形中山道路が整備されると、寒河江方面へ通じる4車線の新たな幹線道路となります。
今後、山形南道路は、国の予算成立をもって新規事業化が決まる見通しです。
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