日本製です「強力な地雷除去マシーン」ウクライナでの活動が動画で公開「ただの油圧ショベルじゃないから」
ブルドーザー型と油圧ショベル型の2種類あります。
すでにカンボジアで実績ある重機
ウクライナ国家非常事態庁(SESU)は2025年3月13日、日本から引き渡された大型の地雷除去機材が稼働する様子をSNSやYouTubeで公開しました。

現地で使われている日本製の地雷除去機材は2種類で、ひとつは建設機械大手のコマツが開発・製造するブルドーザータイプの対人地雷除去機「D85MS」、もうひとつが山梨県で建設機械の製造・販売、アフターサービスを行っている日建の油圧ショベルタイプの対人地雷除去機「BM307-V16」です。
両車とも、内戦の影響でいまだ地雷の危険が残るカンボジアなどで実績を残しており、安全かつ迅速に処理できる機材としてウクライナにも引き渡されました。
このたび動画で稼働する様子が披露されたのは、油圧ショベルタイプの対人地雷除去機「BM307-V16」の方で、ほかにも日本が供与したピックアップトラックや地雷・不発弾探知機を使う爆発物処理要員、対爆スーツ(防爆スーツ)を着た要員なども収録されています。
日本政府は、以前から不発弾ならびに地雷除去プロジェクトの一環でウクライナに対して機材や資金の提供を行っており、昨年(2024年)7月には初めて大型の地雷除去機4台が引き渡されています。
その際、ウクライナのイゴール・クリメンコ内務大臣は「年末(2024年12月)までに部隊の保有している地雷除去車両の3分の1が日本製になる」と述べており、実際、2024年末までにその数は20台程度にまで増えています。
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