だだっ広い干拓地を貫く高速「有明海沿岸道路」2026年度延伸 佐賀市街に近く!

国土交通省 有明海沿岸国道事務所は2025年4月23日、国道208号「有明海沿岸道路」のうち“大川佐賀道路”の諸富IC~川副IC(仮称)間が2026年度に開通すると発表しました。

佐賀市街に近づく「川副IC」まで延伸

 国土交通省 有明海沿岸国道事務所は2025年4月23日、国道208号「有明海沿岸道路」のうち“大川佐賀道路”の諸富IC~川副IC(仮称)間が2026年度に開通すると発表しました。

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建設中の諸富IC~川副IC間(画像:有明海沿岸国道事務所)。

 有明海沿岸道路は、佐賀・福岡・熊本3県の有明海沿岸部を通る通行無料の高規格道路です。鹿島・佐賀・大川・柳川・大牟田・荒尾・玉名といった都市を結ぶとともに、佐賀空港や三池港・長洲港・熊本港などの交通・物流拠点も連絡します。

 現在、東側は福岡県大牟田市から佐賀市にかけての約29kmが無料の自動車道として開通済み。今回さらに佐賀市側へ1.1km延伸します。新たな終点となる川副ICは、佐賀市街の南側の干拓地にできます。さらに南に位置する佐賀空港のアクセスも少し近くなりそうです。

 この有明海沿岸道路は、九州道や長崎道から離れた有明海沿岸地域を結び、「陸海空の広域交通ネットワーク」を形成するとともに、災害時の備えとしても期待されています。干拓地である旧諸富町や旧川副町(現佐賀市)は全域が洪水の浸水エリアとなっており、有明海沿岸道路は洪水時も通行が可能なよう、高架橋や盛土で造られています。

 大牟田市から佐賀空港までの所要時間は、整備前の約90分と比べ、川副ICまでの開通時には約48分になるといいます。

【これぞ快走路!】「有明海沿岸道路」の延伸区間(地図/写真)

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