「東京最古級の私鉄駅」130年目の大変貌! 西武の要塞「東村山」まもなく一部高架化 新しい駅は「何かが足りない…!?」
西武線のジャンクション「東村山」駅がまもなく一部高架化。その施設が公開されました。新しい高架駅はどのようなものでしょうか。
西武新宿線系統で初の「駅高架化」東村山
西武鉄道は2025年6月1日、一部完成した高架の「東村山駅」(東京都東村山市)の施設見学会を開催しました。6月29日(日)から使用が開始されます。

東村山は西武新宿線、国分寺線、西武園線が交わる北多摩のジャンクション駅で、2015年から駅と周辺の線路の高架化工事が行われています。今回は西武新宿線の下り(本川越方面)のみ高架に切り替わります。新宿線では史上初の駅高架化です。
工事ヤードから高架部に上がると、人工地盤上に複数の線路が複雑に絡み合っており、ジャンクションらしさが伺えました。しかし、人工地盤につながっている高架橋は西端の新宿線下り線だけ、という今ならではの光景が見られます。晴れた日には高架上から富士山も望めるそうです。
報道公開と同時に行われた「レールウォーク」に参加した、地元在住30年という男性は「ホームが広い。従来の地上駅はホームが狭かったので」と目を丸くしました。
東村山は西武最古の駅の一つ、もっと言えば、私鉄だけの駅としては東京でも最古級です。前身の仮駅ができたのは1894(明治27)年、現在の駅ができたのは翌年であり、今年で130年という歴史をもちます。もともとは南北方向に延びる現在の国分寺線と新宿線(東村山以北)をベースに、高田馬場方面の線路と西武園線が延びていきました。
その過程で、駅は地上3面6線(3つのホームに6つの線路が面する)という一大ターミナルへと変貌しましたが、高架化後は2面4線にスリム化されます。西武鉄道の連続立体交差化事務所の菅原 聡担当所長は、「番線が減る分、ホームが広くなります」と話します。
駅の規模としては、すでに高架化されている池袋線の練馬駅や石神井公園駅と同じようなものになるとのこと。前出の男性も「練馬駅みたい」という印象を話しました。
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