猛暑の原因のひとつ? 8年近く続いた「黒潮大蛇行」終息の兆し確認 海上保安庁が発表
測量船を使い調査。
気象庁発表と同じような兆候確認
海上保安庁は2025年6月2日、測量船「平洋」と「光洋」の2隻による黒潮大蛇行の観測結果を発表しました。

黒潮は太平洋から日本列島沿いを東へ流れ、房総半島沖に達する海流ですが、2017年8月ごろから紀伊半島から東海地方沖にかけて南へ大きく蛇行する流れに変化し、以降8年近くわたって蛇行状態が続いていました。
この件に関して、気象庁は5月9日に「2025年4月ごろから黒潮の大蛇行が見られなくなり、終息の兆しがある」と発表しましたが、海上保安庁が測量船で行った観測でも、その兆候が確認されたということです。
黒潮の大蛇行は、ここ数年の猛暑の一因とされており、水産資源の分布にも影響を及ぼしているといわれています。
海上保安庁では今後も、関係省庁と連携しながら黒潮の観測を継続していく予定です。
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