「親子で行く修学旅行」を体験、その特徴は 国の補助金活用、何が違う?

文科省と国交省の協力により、補助金を受けて実施されているツアー「親子で行く修学旅行」。補助金は内容をより充実させる方向に使っているといい、それでいったい何が体験できるのか、また「親子」で「修学旅行」に行くことの意味はどこにあるのか、そのツアーに参加し、探ってきました。

思い出した中学時代の修学旅行と国語の授業

 また、あまり広くは知られていない“京都らしい「特別授業」”も受けられました。「幕末コース」で訪れる壬生寺(京都市中京区)では「地蔵盆」について僧侶から教えてもらい、「数珠まわし」を体験。大きな数珠を数人で祈りながら回していくもので、京都ではいまなお広く行われている風習なのだとか。

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大きな数珠を回す壬生寺での特別授業(2016年6月、恵 知仁撮影)。

 また壬生寺は、江戸時代末期に反幕府勢力を取り締まる活動などをした「新撰組」にゆかりの深い寺院、その「新撰組」にまつわる「壬生塚」についても、僧侶から案内を受けることができました。

 ちなみに壬生寺は律宗で、唐招提寺(奈良県奈良市)の末寺。数少ない京都にある南都(奈良)の宗派の寺だそうです。

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レストラン嵐山での昼食時には、「きのこの山」「たけのこの里」といったお菓子で京都らしい「庭園」を作る体験も(2016年6月、恵 知仁撮影)。

 このたび「親子で行く修学旅行」を体験して、中学生のときの修学旅行と、同じく中学生のときに学校で教わったある言葉が浮かびました。

「少しのことにも、先達はあらまほしき事なり」(吉田兼好『徒然草』 第52段「仁和寺にある法師」)

 この「親子で行く修学旅行」は先述の通り、僧侶をはじめとする現地の人を通して直接、その歴史と文化に触れられるのが大きな特徴。やはり「先達」、かんたんにいえばそれに詳しい案内人がいるのといないのでは、得られるもの、その後に残るものは大きく変わってくるというのが実感で、『徒然草』を思い出したというわけです。

 また、親子で一緒に話ながらそうした体験をすれば、子どもの理解も深まり、その興味関心を引き出すきっかけになるかもしれません。

 人気の高い京都の観光は、バスが混雑している、渋滞や駐車場などクルマで巡るのがあまり容易ではないなど、子ども連れだと大変なこともあると思います。そうしたなか、移動は貸切バスにお任せで、「先達」のいる貸切の「特別授業」が受けられるこうしたツアーは有力な選択肢になるでしょう。

 ちなみに、代金は東京・品川発着の1泊2日、行先が京都の場合は大人1人4万2800円、子ども1人3万3800円で、中学生まで子ども扱いです。通常、東京〜京都間の新幹線は、乗車券と特急券をあわせて大人1人で片道1万3910円(指定席、通常期)になります。また、さすが古都の「特別授業」です。畳に上がることが多いため、くれぐれも穴が空いていたりせぬよう、靴下の状態はに注意してください。筆者は今回、それを痛感しました。

・「親子で行く修学旅行(京都)」(JR東海ツアーズ)

http://www.jrtours.co.jp/kyoto_plan/oyako.html

・「親子で行く修学旅行(奈良)」(JR東海ツアーズ)

http://www.jrtours.co.jp/nara_plan/oyako.html

【了】

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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