高さ超高層ビル並み!「異形の巨大船」ついに出港 デカすぎて東京港や横浜港には入れない!?

30階建ての超高層ビルと同じ高さです。

地球深部探査船「ちきゅう」の整備が完了

 JAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)が保有する地球深部探査船「ちきゅう」の運用管理を受託している日本マントル・クエストは、定期検査のため佐世保重工業で整備を行っていた同船が出渠したと発表しました。

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清水港に停泊するJAMSTECの地球深部探査船「ちきゅう」(乗りものニュース編集部撮影)

「ちきゅう」は、海底下を掘削して地層を採取し、地震の発生メカニズムなど、様々な分析や研究を行うために建造された船です。最大で水深2500m、海底下7000mまで掘削可能です。大きさは全長210m、幅38m、総トン数は5万7000トン強もあります。

 外観の最大の特徴は、船体中央にそびえたつ巨大な「デリック(掘削やぐら)」。これは海底下の掘削ポイントにドリルパイプを降ろすために設けられた設備で、その高さは船底から130mにも達し、30階建ての超高層ビルと同じです。

 このため、入港可能な港は限られており、港の入り口に橋がある東京や横浜には近づけず、静岡県の清水港を母港としています。

「ちきゅう」は今年3月に定期整備のため佐世保重工業に入渠。6月11日に出渠し、6月17日に佐世保重工業の岸壁を離岸・出航しました。6月21日まで佐世保沖で海上試験を実施した後、駿河湾へ向かう予定となっています。

【画像】てっぺん高すぎ!これが異形の巨大船「ちきゅう」全景です

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