あなたの自宅が「みどりの窓口」に? 指定券を駅以外で受け取る方法とは

水色をしたJRの大きめのきっぷ「マルス券」。通常は「みどりの窓口」や指定席券売機で受け取る必要がありますが、一定条件さえクリアすれば、あなたの自宅でも発券できる可能性があります。

使用料は月5万円だが…

 新幹線や特急などに乗る際に使用する水色の大きなきっぷ(マルス券)。これを手にすると、ついワクワクしてしまいますよね。実はこのマルス券、駅や旅行会社以外でも発券できるのです。

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「えきねっと」で予約した指定券は「みどりの窓口」や指定席券売機で受け取る必要がある(2016年8月、青山陽市郎撮影)。

 JR東日本は指定券予約サービス「えきねっと」と法人向けの「ビジネスえきねっと」を運営していますが、その最大の違いは、「えきねっと」で予約した指定券などは「みどりの窓口」や指定席券売機で受け取る必要がある一方、「ビジネスえきねっと」は発券端末さえあれば、その場でマルス券を取得できるという点です。

 発券端末は月額およそ5万円の使用料ときっぷ発券総額の数%さえ支払えば設置できるため、「ビジネスえきねっと」を個人で契約すれば、自宅でマルス券を発券する“みどりのわが家”が実現することになります。

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近くに「みどりの窓口」がない地域でも、社内に発券端末を設置すれば指定券の発券が可能(2016年8月、青山陽市郎撮影)。

 しかしそれは実際に可能なのでしょうか。JR東日本グループのビューカードによると、「ビジネスえきねっと」の端末を設置するには使用料のほか、年間1000万円以上の利用を見込めるかどうかや、直近3年分の損益計算書や貸借対照表などに基づく審査をクリアする必要があるといいます。

 つまり個人でこれをクリアすることは相当難しそうですが、一定規模以上の会社で、従業員の出張が多い会社は一度、導入を検討する価値はありそうです。私の以前の職場にもこの端末があり、町内で唯一、指定券を発券できるのが会社のオフィスでした。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. 「借方:旅費交通費(マルス券の額面金額)+支払手数料/貸方:当座預金または普通預金」になるのかな?
    発券側が支払手数料を払うシステムとなると旅行会社との間のような委託販売・受託販売扱いにはならないよなぁ。