え、131年ぶり!?「無敵艦隊の末裔」3か国の「カクカク軍艦」が並ぶ珍光景 突如として実現

スペインのイージス艦を日本で見られるなんて!

空母「プリンス・オブ・ウェールズ」をエスコートして極東へ

 スペイン海軍のフリゲート「メンデス・ヌニェス」が2025年7月24日、神奈川県横須賀市にある海上自衛隊横須賀基地に寄港しました。スペイン海軍によると、練習船を除いて同国の軍艦が日本に寄港するのは、じつに131年ぶりだといいます。

Large 20250724 01

拡大画像

横須賀港に入港するスペイン海軍のフリゲート「メンデス・ヌニェス」(乗りものニュース編集部撮影)。

「メンデス・ヌニェス」は防空能力に優れたイージス・システムを搭載する軍艦、いわゆるイージス艦です。スペイン海軍のイージス艦は、アルバロ・デ・バサン級フリゲートが5隻ありますが、「メンデス・ヌニェス」はその4番艦として建造され、2006年に就役しました。

 満載排水量は6250トン、船体サイズは全長146.72m、幅18.6mと、海上自衛隊が保有するイージス艦のこんごう型(満載9485トン、全長161m)やあたご型(同1万トン、同165m)、まや型(同1万250トン、同170m)と比べるとひと回りからふた回り小型です。

 ただ、特徴のひとつであるイージスシステム用のフェイズドアレイレーダーはAN/SPY-1Dで、前述した海上自衛隊の3艦型と同一です。また、搭載するイージスシステムはベースライン7で海上自衛隊第二世代イージス艦のあたご型と同レベルのものとなっています。

「メンデス・ヌニェス」は、イギリス空母「プリンス・オブ・ウェールズ」を中心とする空母打撃部隊「CSG25」の構成艦として、地中海からスエズ運河を抜け、インド洋を横断して来航しました。

 しかし、10日ほど前に空母「プリンス・オブ・ウェールズ」などと別れ、単艦で西太平洋を北上、このたび初の来日を果たしています。

 なお、空母「プリンス・オブ・ウェールズ」などは、7月24日現在、オーストラリアで開催中の多国間共同訓練「タリスマン・セイバー25」に参加中で、同国北部にある港町ダーウィンに寄港しています。

【写真】今後ないかも! 日米西3か国の「カクカク軍艦」が並んだ景色

最新記事

コメント