日本最長1100km14時間 東京~博多間の高速バス、長距離・長時間運行でも支持されるワケ

運行距離が日本最長で、所要14時間以上におよぶ東京~博多間の高速バス。「時間はかかるが安い」高速バスといえども、これだけの長時間で、なおかつLCCの台頭により料金面での優位性が薄れているなか、一定の支持を得ています。

ひと晩がまんしても…それほど安くはない

 14時間以上をかけて走る夜行の高速バスがあります。区間は東京~福岡(博多)間。その距離は、日本最長の約1100kmにおよびます。

 東京~福岡間の移動では、約2時間のフライトである航空機のシェアが圧倒的。新幹線「のぞみ」でも約5時間です。そうしたなか現在、西日本鉄道の「はかた号」(走行距離1097km)と、天領バスの「オリオンツアーバス」(走行距離1118km)という2種類の高速バスが、同区間で定期運行されています。ダイヤは以下のとおりです。

「バスタ新宿」で出発を待つ博多行きの「はかた号」(手前)と「オリオンツアーバス」。いずれも21時ちょうどに発車する(2016年9月、中島洋平撮影)。

●「はかた号」
・上り:博多バスターミナル 18時50分発~バスタ新宿 翌9時25分着
・下り:バスタ新宿 21時00分発~博多バスターミナル 翌11時17分着
西鉄天神高速バスターミナル、黒崎インター(引野口)、砂津、小倉前を経由

●「オリオンツアーバス」
・上り:博多駅筑紫口 18時30分発~バスタ新宿 翌10時00分着
・下り:東京駅鍛冶橋駐車場 20時20分発~博多駅筑紫口 翌12時10分着
※小倉駅北口、新山口駅北口を経由

「はかた号」のルート。かつては約1150kmを走ったが、現在は新東名高速道路、山陽自動車道などを経由して1097kmとなっている(国土地理院の地図を加工)。

 全席4列、トイレ無しの「オリオンツアーバス」は片道8000円から1万円程度(日によって変動)。この価格は、指定席で片道2万2950円(通常期)という新幹線「のぞみ」よりは大幅に安いものの、便によっては片道5000円以下になるLCC(格安航空会社)とは、空港アクセスを考慮してもそれほど大きく変わりません。さらに3列シートがメインの「はかた号」は1万1000円から2万円と、ほかの交通機関と比べ価格面で特に優位ではない状況です。

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コメント

7件のコメント

  1. Lions Express トライしたかったな。

  2. 途中お手洗いしたくなっても我慢?
    我慢代も込みね

  3. オール個室の夜行高速バスなら機会があれば乗ってみたいと思う。3列シートでも左右のカーテンでしか仕切られていないだけだから抵抗があるしトイレに行き辛い。はかた号ならオール個室車とオール3列シート車の2台運行でも採算取れるんじゃないかな。

  4. 22時とか23時くらい、翌朝10~11時くらいにSAで休憩あるし、車内にトイレついてるし、問題ないです。

  5. 「はかた号」には何度も乗車してますが、14時間半という時間は意外と長くは感じませんよ。翌朝8時半ころ、山口県佐波川SA到着前に夜行のカーテンを開けて、休憩後3時間以上昼行の高速バスとしてもたのしめます。特に個室型のプレミアムシートは、自由にすごせるのでとても快適です。

  6. 「はかた号」には何度も乗車してますが、14時間半という時間は意外と長くは感じませんよ。翌朝8時半ころ、山口県佐波川SA到着前に夜行のカーテンを開けて、休憩後3時間以上昼行の高速バスとしてもたのしめます。特に個室型のプレミアムシートは、自由にすごせるのでとても快適です。

  7. この記事で紹介されているオリオンバス「O.T.B.ライナー」(運行:天領バス)に数回乗車したことがあります。上りは博多から全席埋まるということはなく(多くて半分超くらい)、小倉・新山口を経てほとんど埋まっていました(全40席程度)。また下りはバスタ新宿出発時点でほとんど埋まっていました。前後10列/横4列のゆったりシート、トイレが付いていないので途中5回のトイレ休憩を行います。繁忙期には観光バス車両で増便を出すこともあります。

    また、記事には出ていませんが「ロイヤルエクスプレス」(運行:ロイヤルバス)も東京・博多間を繁忙期シーズンに運転しています。こちらは独立3列シート、トイレ付きです。

    ちなみに博多行きのバスは、すべて同じ時間に並んでバスタ新宿を出発します。興味のある方は、ぜひ一度ご覧ください!