1台のバイクに何人乗ってるんだ…!? 世界一のバイク大国「台湾」のスゴすぎる“バイクあるある”

世界一のバイク王国として知られる台湾では、人口の7割前後がバイクを保有し、その普及率と国民性によって独特のバイク慣習が生まれています。そんな「台湾のバイクあるある」を9つピックアップして紹介します。

老若男女がバイクにまたがる台湾

 台湾では老若男女、誰もがバイクの利便性を好みます。杖がないと歩けないお爺さんもバイクに乗り、子どもの下校時刻の学校や学習塾周辺は「子どもを待つ」保護者のバイクが無数に集まることも。また、山深いエリアや離島では、無免許の小学生がバイクを運転していることもあり、日本とはまるで違う「バイクへの親しみ」があります。

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台北の朝のバイク通勤・通学ラッシュの様子(2024年・松田義人撮影)

 台湾人にとってのバイクは「乗りもの」というよりも、まさしく「下駄」的存在です。そんな台湾ならではの“あるある”をご紹介します。

商店の店先に「バイク避け」がある

 台湾の商店の大半は「騎楼(亭仔脚)」という構造です。建物の1階部分をくり抜き、軒先に一定の空間を確保するので、結果的に人間が雨風をしのいで通行できる仕組みですが、こういった商店の前には、無数のバイクが駐車します。ときに「人間の道」を塞いでしまうことがあるため、商店の店先には「バイク避け」を設置しているところも少なくありません。

 近年では、様々な造形やカラーリングの「バイク避け」が増え、これもまた独特の台湾の風景と言って良いでしょう。

一家でバイクに乗る家族がいる

 一家で1台のバイクに乗る家族は珍しくなく、都心部では結構な頻度で目撃します。筆者が初めて台湾を訪れた30年以上前は、家族4人+犬+セキセイインコを乗せて走る旧式のベスパを見たことがあります。こうなるともはや限界に挑戦しているようにも見えますが、さすがに今はここまでの強者は見かけなくなりました。

日傘を差しながらバイクに乗る人がいる

 夏場はとにかく日差しが強い台湾。筆者も台湾の離島でバイクを運転中、あまりの日差しに熱中症を起こして倒れたことがあります。こういった対策として「日傘」で日差しを避けながらバイクに乗る人もたまにいます。

 台湾人は「本来の用途以外にも、身近にある物をどんどん流用する」傾向があり、ビーチパラソルを工事現場のブルドーザーの日除けにしたり、ペットボトルを宣伝ノボリの重石にしたり、古タイヤに植木を植えたりなどは日常茶飯事。

 この台湾人の柔軟性から言えば、日傘を持ってバイクに乗る人もそう珍しいことではないようにも感じます。

【すげーー!!】ここまでやるのが“台湾のバイク文化”だ!(写真)

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