新名神に直結! “焼き物の町”につながる国道バイパスの時短効果は? 計画進む「信楽道路」

国道307号「信楽道路」の計画が進んでいます。

新名神の信楽ICに接続

 国道307号「信楽道路」の計画が進んでいます。どのような計画なのでしょうか。

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混雑する国道307号(現道)。2025年3月10日撮影(画像:国土交通省近畿地方整備局)

 国道307号は、滋賀県の彦根市を起点とし、甲賀市や京都府京田辺市などを経由して大阪府枚方市に至る延長約110kmの道路です。

 信楽道路は、このうち甲賀市の信楽町黄瀬(新名神信楽IC)から信楽町勅旨までの2.9kmを結びます。現道の混雑緩和や安全性向上、新名神へのアクセス強化、観光振興支援を目的に2000年度から事業が進んでいます。

 道路は幅員20.75~25.5m、車道4車線、設計速度60km/hで整備。これまでに信楽IC付近に接続する80mのみが2008年2月に2車線で開通しています。

 2025年10月、国土交通省近畿地方整備局で事業評価監視委員会が開かれ、信楽道路が審議対象になりました。

 近畿地整の資料によると、用地進捗率は約26%、事業進捗率は約18%(いずれも2025年3月末現在)。物価上昇に伴う資機材費や労務費の見直しに伴う増額、地盤改良工の追加により全体事業費は17億円増え、97億円になるといいます。

 沿線の人口は減少傾向である半面、世帯数や自動車保有台数は増加傾向で、国道307号(現道)の交通量は容量の約1.6倍となっており、混雑しているといいます。信楽道路の整備で、約2分の所要時間短縮を見込んでいます。

 事業は現在大きな課題はなく、事業評価監視委員会では事業の必要性などから継続が妥当と判断されました。近畿地整は引き続き早期開通を目指しコスト縮減に努めながら事業を進めるとしています。

 なお、信楽道路の終点(信楽町勅旨)から先もバイパス道路の事業が進んでいます。将来的にはこの県施工の長野バイパス(延長6.8km)とつながり、信楽ICから信楽町柞原までが一本のバイパス道路で結ばれる計画です。

【地図】国道307号「信楽道路」の計画ルート

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