東京都心の新「海底トンネル」本当に実現するのか? レインボーBに並行 改めて「優先整備」路線に

東京都が新たな「東京における都市計画道路の整備方針(案)」を公表。このなかで、都心部の新たな「海底トンネル」とされる区間が、現行の第四次事業化計画に続いて優先整備路線へ選定されました。

新計画で改めて「優先整備路線」に

 東京都は2025年12月19日(金)、新たな「東京における都市計画道路の整備方針(案)」を公表し、一般からの意見募集を開始しました。このなかで、環状第3号線「勝どき~芝公園」の未整備区間が、現行の第四次事業化計画に続いて優先整備路線へ選定されました。

Large 20251223 01

拡大画像

環状3号の勝どき~芝公園の区間が改めて優先整備路線に選定された(画像:Google Earth)

 この事業化計画は主に10年ごとに策定されているもので、2016年度から始まった「第四次」計画は2025年度が最終年度となっています。そこで、第五次の事業化計画(~2035年度末まで)が検討されています。

 今回、優先整備区間のひとつとして選定されたのは、中央区勝どきの晴海通りから芝公園、青山、江戸川橋、鶯谷を経由し、江東区辰巳までを結ぶ環状第3号線(全体延長:約26.7km)のうち、南西側の起点に当たる、勝どき~芝公園の延長2340mです。かねて海底トンネルの整備も検討されており、実現すればレインボーブリッジの内側をショートカットする路線となる見込みです。

 この区間は第四次事業化計画でも優先整備路線に挙げられていましたが、2025年末時点で事業化には至っていません。しかし、2023年に策定された「TOKYO強靭化プロジェクト」など、都が策定したその他の計画にも「早期に整備」すべきと記載されており、優先整備路線としての継続記載は、重要事業として事業を推進する考えが改めて示されたといえます。

 その一方、勝どきエリアで環状3号から晴海エリアへと伸びる道路として計画されていた「補助314号線」は、今回の案では整備の必要性が低い「廃止候補路線(区間)」に位置づけられるなどしています。

【写真・地図で見る】これが環状3号の「未整備区間」です

最新記事

コメント