「北千葉道路」も「新湾岸道路」も“有料”に!? 「とにかく最優先でつくる」方針鮮明に 千葉県が急ぐ理由とは?

千葉県に計画されている「北千葉道路」と「新湾岸道路」。この両路線とも有料道路として整備を加速するよう、千葉県が国へ要望します。

新湾岸道路は「蘇我~東金~成田」直結!?

 新湾岸道路は、外環道と首都高・東関東道が交わる高谷JCTから東関東道より海側に通すことが想定されています。終点は「蘇我IC周辺」と「市原IC周辺」とされており、途中で分岐する線形となる見込みです。

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国道357号(東京湾岸道路)の蘇我地区。朝や夕夜に慢性的に渋滞する(乗りものニュース編集部撮影)

 うち市原IC周辺までのネットワークは湾岸道路の混雑区間をカバーしますが、蘇我IC付近の終点は、「千葉東金道路と非常に近いところを想定しており、接続させてネットワークをつくる」(千葉県道路計画課)想定だそうです。

 これにより、現在の東関東道~成田空港ルートの南側に並行して、新湾岸道路~千葉東金道路~圏央道~成田空港という高規格ルートが形成されます。

※ ※ ※

 協議会では「成田空港から埼玉や東京北部へ向かう場合も湾岸を迂回している。新湾岸道路と北千葉道路がないと、湾岸はいつまでも混み続ける」との指摘も。県は北千葉道路、新湾岸道路の整備を急ぐことで、東関東道ルート一択となっている東京ー成田の経路の選択肢を増やしたい構えです。

 成田空港の機能強化は、巨大化するアジアの主要空港に対する日本の競争力強化を目的に、国家プロジェクトに位置づけられています。協議会では、各空港のインフラ整備の規模間やスピード感も比較しながら検討が進められ、その結果「とにかく北千葉道路と新湾岸道路は早く整備しなければ」と結論づけられました。

 成田空港の滑走路延伸や新滑走路の供用は2028年度の予定です。北千葉道路も新湾岸道路も、それには到底間に合いませんが、「遅れればアジアの空港の競争に負ける」(千葉県道路計画課)として、一つ一つ、スピード感をもって取り組む構えです。

【東京-成田が4ルート化!?】これが千葉県の高規格道路計画です!(地図/画像)

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