京王が新たなレール削正車を導入! 「1回の走行で作業が完結」 民鉄初の方式を搭載

京王電鉄は、「ミリング式」を採用したレール削正車を導入すると発表しました。

縦方向に回転する超硬合金チップを備えた「ミリング式」の切削装置

 京王電鉄は2025年11月27日、超硬合金チップを備えた切削装置によってレール頭頂面を削る「ミリング式」を採用したレール削正車を、民鉄で初めて導入すると発表しました。

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新たに導入するレール削正車(画像:京王電鉄)

 レール削正車とは、レール頭頂部の形状を整えるための保守用車両です。従来の砥石を横方向に回転させて削る方式のレール削正車では、数回の往復が必要で、広範囲の削正が困難でした。このため、傷の状態や列車の累積通過重量に応じてレール交換を適宜実施する必要があり、交換頻度の多さや夜間作業の増加が課題となっていたといいます。

 今回導入されるミリング式レール削正車は、縦方向に回転する超硬合金チップによる切削装置でレール頭頂部を削ります。仕上げとしてレール長手方向に回転する砥石でさらに削正し断面を整える、これら一連の作業を1回の走行で完了可能な点が特徴です。

 レール頭頂部の凹凸を除去し、レール頭部形状を新品に近づけることで、騒音や振動の低減、乗り心地の向上、車両台車への負担軽減などが期待できるとのこと。またレール破断の要因となる傷の除去や発生抑制につながり、安全性向上にも寄与するとしています。

 傷んだレール表層を取り除くためレールの延命が図られ、交換頻度の抑制にもつながる利点もあります。交換量は3割以上の減少が見込まれており、一晩で広範囲の削正が可能となることから、作業の省力化にも寄与します。

 削正車と付随車の両方に動力を備えており、一方の車両がエンジントラブルとなった場合でも走行が可能です。また削正によって発生した切りくずは車両に付属したコンテナへ直接回収され、リサイクルされます。

 運用時には、車両走行やレール削正を担当する操縦者1名と、周辺の安全確認や削正量の確認を行う2名の計3名が同乗します。なお、車体製造はドイツのローベル社、ミリング装置製造はドイツのシュベアバウ・インターナショナル社、設計・デザインはオーストラリアのプラッサー&トイラー社が担当しています。

 新たなレール削正車は「京王ブルー」「京王レッド」を基調としたオリジナルデザインとなっており、2026年1月から京王線全線で試験運用を開始する予定です。

【これはすごい】これが民鉄では初導入となるレール削正車です(画像)

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