道路の“ダイヤマーク”無視しないで! 知らないと危険な記号の正体「いまだ半数のクルマが違反」「反則金は約1万円!」

道路を走っていると見かける、白い「ダイヤマーク」。教習所で習ったはずですが、意味を即答できるでしょうか。実はこのマーク、ドライバーに「ある準備」を促す重要なサインなのです。

「あと何メートル?」 ひし形マークに隠された厳密な距離ルール

 クルマなどで道路を走っていると、路面に描かれた白い「ダイヤ(ひし形)マーク」を見かけることがあります。なんとなく通り過ぎている人も多いかもしれませんが、このマークには法律で決まった厳密な設置ルールがあることをご存じでしょうか。

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横断歩道の手前のダイヤマークの意味とは?(画像:写真AC)

 そもそも、このマークの正式名称は、指示標示「横断歩道又は自転車横断帯あり」といいます。その名の通り、「この先に横断歩道がありますよ」とドライバーに予告するためのものです。

 実はこのマーク、適当な場所に描かれているわけではありません。警察庁の基準では、原則として「横断歩道の手前50メートル」と「30メートル」の2か所に設置することになっています。

 つまり、最初のひし形が見えたら「あと50m」、2つ目が見えたら「あと30m」で横断歩道が現れるという、正確なカウントダウンになっているのです。

 2回に分けて知らせることで、ドライバーの見落としを防ぎ、十分に減速させる狙いがあります。

 さらに重要なのが、「信号機のある横断歩道の手前には、原則として設置されません」という点です。

 つまり、ひし形マークがあるということは、その先にあるのは「信号のない横断歩道」である可能性が高いということになります。歩行者がいても赤信号で止まってくれるわけではないため、ドライバーが自ら気づいて止まらなければなりません。

 このマークは、単なる模様ではなく「この先、危険度が高い横断歩道があるから注意して!」という、道路からのメッセージだと言えるでしょう。

【あ、わかりやすいかも!】横断歩道を渡ると文字が出る標識(写真で見る)

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