道路の“ダイヤマーク”無視しないで! 知らないと危険な記号の正体「いまだ半数のクルマが違反」「反則金は約1万円!」
道路を走っていると見かける、白い「ダイヤマーク」。教習所で習ったはずですが、意味を即答できるでしょうか。実はこのマーク、ドライバーに「ある準備」を促す重要なサインなのです。
スルーしたら「9000円」いまだ止まらないクルマが多数!
では、このひし形マークを見かけたとき、ドライバーはどうすればよいのでしょうか。
道路交通法第38条には、横断歩道に近づく際のルールが定められています。法律の言葉は少し難しいですが、噛み砕いて翻訳すると、「明らかに誰もいない時以外は、いつ誰が飛び出してきても、ブレーキを踏めばその場で止まれる速度まで落としなさい」になります。
「歩行者がいるかいないか、わからない」という迷いがある時点で、アクセルを踏んだまま通過するのは、実は交通違反なのです。
もし、歩行者が渡ろうとしているのに止まらなかった場合、「横断歩行者等妨害等違反」となり、普通車であれば反則金9000円、違反点数2点が科されます。「止まらなかった代償」は、決して安くありません。
JAF(日本自動車連盟)が2025年に公表した調査データによると、信号機のない横断歩道で歩行者が渡ろうとしている場面で、一時停止したクルマの割合は56.7%でした。
前年の調査から改善し、過去最高の数値を記録したものの、いまだに「4割以上のクルマが止まっていない」のが現実です。
ひし形マークは、単なる道路の飾りではありません。「アクセルから足を離し、ブレーキの準備をする合図」です。
このマークが見えたら速度を落とし、歩行者がいたら必ず止まる。そんなスマートな運転が増えれば、悲しい事故も、手痛い出費も減らすことができるはずです。





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