箱根・芦ノ湖で「異色の観光船」が運航開始! 「お茶」を五感で楽しめる船内がスゴかった まさに「湖に浮かぶ茶室」!?
箱根の芦ノ湖で、「お茶」をテーマとする珍しい観光船「大茶会」が運航を開始しました。
船内はまさに「湖に浮かぶ茶室」
川西さんは「お茶をテーマにした乗り物は、簡単ではなかったというのが率直な感想です」と前置きしたうえで、「1587年(天正15年)に豊臣秀吉が京都の北野天満宮で開いた北野大茶湯のように、身分や立場に関係なく、茶碗1杯で一期一会の旅を楽しめる船を提案しました」と話します。
改装前の船内は、1階に3人掛け席、2階に2人掛けと4人掛け席がズラリと並び、3階は遊歩甲板となっていました。改装前の課題として、1階に乗客がとどまり、2階と3階に上がらない課題があったといいます。
「そこで、デザインの役割として上の階へ行ってみたいと思っていただける空間を散りばめています。ぜひ船内を歩き回り、美味しいお茶と共に、あっという間の芦ノ湖の旅を楽しんでいただければと思います」(川西さん)
2階には金色に輝く畳席の茶室「金風庵」、3階屋外デッキの船尾側には、丸窓から芦ノ湖や富士山を眺めることができる茶室「緑風庵」が設けられ、まさに「湖に浮かぶ茶室」となっています。加えて、3階屋外デッキの展望席は、茶畑を連想させる開放的なベンチ「茶畑だんだん」に姿を変えています。
さらに、船内には新たに売店が設置され、抹茶体験セットや限定ボトルで楽しめる緑茶、「茶葉ケーキ」や「大茶会プリンアイス」などを購入できるようになったことも大きな特徴です。
定員は改装により、「十国丸」時代の700人から595人に減少しましたが、乗船客のニーズに合わせて思い思いの時間を過ごすことができる空間が増え、乗ること自体が旅の思い出になる船に生まれ変わりました。





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