東急バス「ゴールデンバス」の秘密 金色のレア車両は見ると幸運に?

実際にレアな車両だった、その理由

 実はこれは、深夜バスで使用することなどを主目的にした車両です。そのため、高速道路も走行できるように、各シートにシートベルトが付いています。シートレイアウトも、路線バスには珍しい、左の最前列と最後尾以外はすべてふたり掛けとなっており、いわゆる観光バスによく見られるタイプです。

 車内には荷物用のパイプ棚が設置され、それぞれのシートの背中には網状の物入れが付いています。また、窓にはカーテンを下げられるカーテンレールも備わっています。遠足などに貸し出されることもあるそうで、そうした特殊な車両ということが識別しやすいように、通常の銀と赤のボディカラーに金色が加えられているというわけです。ちなみに東急バスには、銀と赤に青がプラスされた「ノンステップバス(低床バス)」もあります。

「ゴールデンバス」のベース車両は、三菱ふそうの「エアロスター」というモデルで、全高・全幅は一般的な路線バスと変わりませんが、全長が11.45mと通常より70cm長くなっています。そのため、「カーブや細い道路に入っての走行が難しく、車幅の広い国道246号だけを往復する『渋12系統』で使用されています」と、東急バスお客様センターの福島さんは言います。

 日中「ゴールデンバス」が走行するのは、1時間に1本から2本です。そう聞くと、それほど希少性がないように思うかもしれませんが、渋谷発で国道246号を走行する東急バスは15路線(「東急トランセ代官山線」、「ハチ公バス」を除く)あります。時間帯にもよりますが、それぞれが1時間に3本から8本のペースで発車することを考えると、そのなかで1時間に1本から2本というのは「珍しい」、「見られたらラッキー」という感覚になるかもしれません。

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コメント

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8件のコメント

  1. 何度か見てるが幸せになったという実感がない。

  2. 幸せになつた

  3. ロクに自分の足で取材しないでも書けるんだな。
    ゴールデンバスなんて呼称初めて聞いた。
    新横浜駅に来る東急バスはこのワンロマタイプだけ。
    頻繁にくるバスをレアって言えるのか。
    妄想だけで書いて金もらえる楽な仕事なんだな。

  4. 自分で問い合わせて営業所まで出向いて写真も撮って記事にしてるのに「ロクに自分の足で取材しない」って斬新な評価ですね。ロクに自分の目で記事読んでないんじゃないですか。

    それはさておき、新横浜みたいな郊外のことはよく分かりませんが確かにレアですよね、このバス。ゴールデンバスと呼ばれているとは知りませんでした。
    車内もなんとなく豪華に感じていましたが、実際に設備が違うと知って納得です。

  5. 昔は渋11系統(渋谷駅ー田園調布駅)は全車このタイプでした。

  6. 第二京浜を走る反01には、荏原営業所のワンロマがよく投入されてましたね。ボディーも観光タイプで記事のバスよりさらに高級感がありました。晩年は草軽交通に移籍しました。

  7. 渋11に使われてた狙いは上級市民向けの格差的なバスだった。
    金入りでちょっと豪華な内装なら国際興業のワンロマ車の方がまだレア度あるだろう。

  8. ハロー