F-35に似すぎ!?な「中国最新のステルス戦闘機」、最前線で聞いたポイントは? 他国に売る気はあるのか
中国が最新ステルス戦闘機J-35Aの海外販売を本格化させています。シンガポールの航空ショーで巨大模型を披露したものの、詳細に関する質問には一切答えない「塩対応」を見せました。
質問してみた結果は…?
この社員は笑顔で「広報を呼んできます」と答えたものの、続いて出てきた広報マンも同様に笑顔を浮かべながら、「質問に一切答えることはできません」とだけ。質問を繰り返しても「規定により決められているのです。答えることはできません。ゴメンナサイ」。最後まで他の言葉を話しませんでした。
J-35Aは元々AVIC傘下の「瀋陽飛機工業集団」が開発し、J-31(2012年初飛行)と呼ばれた技術立証機が基になっています。J-35Aは空軍仕様とされ2023年に初飛行し、ほかに空母に載せる海軍用のJ-35Bがあります。
J-35Aは中国のステルス戦闘機としてはJ-20に続く2番目になり、中型クラスとされています。会場にいた中国人ジャーナリストは「アメリカのF-35Aはエンジンが1基、J-35Aは2基で異なる機体」と“別物”を主張していましたが、全体的なスタイルはF-35によく似ており、幾分細い機首部分、操縦室周りも合わせると、筆者はアメリカのF-22を思い出しました。
中国は近年急速に力を付け、2種類のステルス戦闘機を立て続けに完成させたものの、背景に欧米各国からの「正規なルートでない」、言わば技術盗用も疑われています。
こうしたことから、中国はJ-35Aの大型模型を展示したものの細かな質問や技術盗用への追及は避けたく、その結果が「ゴメンナサイ」なのでしょう。とはいえ、展示ブースの奥は応接スペースもあり、各国の軍関係者の視察を受け入れる態勢も整えていました。筆者は、今後ともJ-35Aのセールスについては、力を入れ続けることが考えられ、観察が必要だと考えています。
Writer: 相良静造(航空ジャーナリスト)
さがら せいぞう。航空月刊誌を中心に、軍民を問わず航空関係の執筆を続ける。著書に、航空自衛隊の戦闘機選定の歴史を追った「F-Xの真実」(秀和システム)がある。





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