タモリさん「JR九州にも乗ります」 「ブラタモリ」が「九州魅力発掘大賞」に
JR九州が「九州魅力発掘大賞」を発表。NHK総合の『ブラタモリ』が“大賞”に選ばれました。タモリさんからも、受賞のコメントが寄せられています。
熊本城や城下町の「やりすぎ」なスゴさを
JR九州が2017年5月30日(火)、日本プレスセンター(東京都千代田区)で「第2回 九州魅力発掘大賞」を発表しました。おもに九州外の大都市圏を中心に、九州7県の観光素材を優れた視点で紹介した新聞、雑誌、テレビ番組などの媒体を表彰するもので、前身の「南九州PR大賞」からかぞえて、今回で10回目になります。
「九州魅力発掘大賞」は、NHK総合で2016年3月19日と4月2日に放送された番組「ブラタモリ(熊本/水の国・熊本)」。「熊本城や城下町の“やりすぎなすごさ”を知ることができ、難攻不落のこの城から九州をもっと元気にしたいと思わせる内容である」「震災直前のロケということだが、まさに『水の国』である熊本の地層、そして同地の象徴である『城』をタモリという名案内役を得て知的に興味深くできた作品である」「これを見た人は誰もが熊本城を訪れたくなるに違いない内容。加藤清正が築いた熊本城および城下町に関するトリビアが面白い」といった推薦のコメントがあがっています。
受賞にあたってタモリさんは、「地元九州ですので、意識しなくても人に九州の話をするときはどうも自慢げになっているみたいでして、『ブラタモリ』もこと九州に関しては、自慢げなところが出てしまいます。九州で『ブラタモリ』が行っていないところはたくさんあります。そのときにはJR九州にも乗りますので、よろしくお願いします」というコメントをビデオで寄せ、会場の笑いを誘っていました。
また、部門賞の「雑誌部門」は『婦人画報12月号』の「プレミアム秘湯」、「新聞部門」は日本経済新聞「NIKKEIプラス1 とっておき温泉(3回)」、「映像部門」はBSジャパン『日経プラス10特別編』の「九州に生きる“ニッポンブランド”-ななつ星in九州 震災に克つ-」、特別賞は熊本にゆかりのある俳優や著名人が出演する映画『うつくしいひと』(行定 勲監督)です。
表彰式で、審査委員長であるJR九州の青柳俊彦社長は、2016年の熊本地震で多くの応援が九州に寄せられたことから、今後は“恩返し”のつもりで、九州から「元気」を発信して行きたいと話しました。
なお、今回の選考媒体数は雑誌80点、新聞15点、映像42点の合計137点。2016年中に、おもに九州外の大都市圏(東京・名古屋・大阪)で九州7県の観光を取り上げた記事やテレビ番組などのなかから、「露出量」「コンセプト」「話題性」「実際の来訪意欲喚起」を基準に委員が審査、選定しています。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
そろそろ『ブラタモリ』は、関東ローカル番組に戻してほしい。
もともと古地図を辿って今は姿を消した“昔の東京”を探すコア&ディープな番組だったのが、全国ネット化で牙抜かれてただの紀行&観光番組になってしまった。