【廃線跡の思い出】沖縄県営鉄道与那原線 戦争の渦に巻き込まれた鉄路

かつて沖縄にも2本の鉄レールを敷いた「普通の鉄道」が存在しましたが、戦争によって破壊され、そのまま消滅。それでも遺構がわずかながら残りました。

終点駅は開業100周年機に「再建」

 日本の47都道府県のなかで、つい最近まで常設の鉄道営業路線が存在しなかったのが沖縄県です。2003(平成15)年8月に沖縄都市モノレール線(ゆいレール)が開業したものの、2本の鉄レールを敷いた普通鉄道の営業路線はいまもありません。

Large 20180712 01

拡大画像

沖縄県営鉄道与那原線の跡地に残っていたレンガ造りの橋台(2005年4月3日、草町義和撮影)。

残り825文字

この続きは有料会員登録をすると読むことができます。

2週間無料で登録する

Writer:

鉄道誌の編集やウェブサイト制作業を経て鉄道ライターに。2020年から鉄道ニュースサイト『鉄道プレスネット』所属記者。おもな研究分野は廃線や未成線、鉄道新線の建設や路線計画。鉄道誌『鉄道ジャーナル』(成美堂出版)などに寄稿。おもな著書に『鉄道計画は変わる。』(交通新聞社)など。

最新記事

コメント