JALバンクーバー線が50周年 アジアの航空会社初の太平洋ノンストップ横断(写真52枚)
バンクーバー線がらみで、カナダ移民の相談を受け付けていたJAL
JALの成田~バンクーバー線、その特徴のひとつに、日本人以外の利用も多いことが挙げられるそうです。
アジア~北米間の移動にあたって、成田もしくはバンクーバーでほかの路線に乗り継ぐ中国やインドネシア、フィリピン、インドなどを目的地、出発地とする乗客が少なくなく、日本人以外で乗客の過半数を占めることもあるとのこと(JALは、カナダの代表的な航空会社のひとつであるウエストジェットとコードシェアしている)。
またカナダは、「移民国家」とも表現される国。成田~バンクーバー線にはさまざまな出自の利用者が見受けられ、機内は「カナダの縮図」のようでもある、といいます。バンクーバー線を古くから運航するJALはかつて香港で、移民相談を行っていたことがあるそうです。
JALは中期経営計画で「国際線旅客海外販売額比率50%」を掲げているため、将来はこのバンクーバー線のような風景が、JAL国際線では普通になっていくかもしれません(2016年度は30%強)。
JAL 東京~バンクーバー線の歴史
1968(昭和43)年9月11日:開設。東京~バンクーバー~サンフランシスコ間をDC8-55型機で週2往復。
1972(昭和47)年4月3日:東京~バンクーバー~メキシコシティ線を開設。DC8-62型機で週3往復。
1975(昭和50)年4月2日:ボーイング747型機が東京~バンクーバー~メキシコシティ線に就航。週3往復。
2004(平成16)年10月1日:ボーイング747-400型機が就航。
2010(平成22)年1月15日:バンクーバー~メキシコシティ間を廃止。
2010(平成22)年10月31日:ボーイング777-200ER型機が就航。
2011(平成23)年3月27日:ボーイング767-300型機が就航。
2014(平成26)年3月30日:ボーイング787-8型機が就航。
【了】
Writer: 恵 知仁(乗りものライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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