渋滞解消につながる鉄道の高架化、なぜ長い時間を要するのか? 相鉄の「星天」は30年(写真57枚)
横浜市内を通る相鉄本線の線路の一部が全面的に高架化されます。渋滞や踏切事故の解消などさまざまなメリットがある高架化ですが、その一方で実現までに長い時間がかかるという課題を抱えています。
下り線に続いて上り線が完成
相模鉄道(相鉄)は、横浜市保土ケ谷区内を通る本線の線路のうち約1.8kmの区間を全面的に高架化します。相鉄と横浜市は全面高架化に先立つ2018年11月17日(土)の午前、星川駅で「全線高架化式典」を開催。報道陣に新しい高架ホームを公開しました。
式典は10時ごろから高架下のスペースで始まり、相鉄の滝澤秀之社長や横浜市の林文子市長らがあいさつ。その後、新しい上り線の高架ホームに移動して、くす玉割りとテープカットが行われました。
この高架化は、横浜市が中心になって進めている「連続立体交差事業」(連立事業)の一環。線路と道路の平面交差(踏切)を連続的に立体化するプロジェクトです。高架化の区間は保土ケ谷区の西久保町(天王町駅付近)から星川駅を経て星川3丁目(横浜新道との交差地点)まで。区間内に天王町駅と星川駅があることから「星天プロジェクト」とも呼ばれています。
すでに下り線の線路のみ2017年3月に高架化されており、残る上り線の線路も11月24日(土)の始発から高架化される予定です。線路を高架橋に切り替えたあとも、地上に残る線路を撤去したり、線路に並行する道路を整備したりするなどの工事が引き続き行われます。事業の完了は2021年度の予定です。
連立事業は踏切を一挙に解消することから、「踏切待ち」で発生する道路渋滞も一度に解消できるなどの利点があります。「星天プロジェクト」の場合、区間内にある9か所の踏切のうち8か所が「開かずの踏切」で、ラッシュ時間帯には1時間あたり40分以上遮断されていました。
また、踏切事故が発生する確率がゼロになるため、鉄道事業者は踏切対策の費用を節約できます。踏切事故による列車の遅れや運休も発生しなくなりますから、鉄道の利用者にとっても便利になるのです。
せっかく高架になっても、乗用車が橋脚にぶつかった程度で列車を止めるのやめてくれないかな?
ダンプとかならわからんでもないが、その程度で壊れる高架なんてありえない。
そもそも、なんの為に高架にしたのか?